多種多様な勘違いの理解が解決策に 産学連携とはアライアンスの一種である。大学と企業が連携するには、互いの違いを認めて話し合うことが不可欠になる。 大学と企業の連携の前に、“産産”連携である企業同志の連携の場合をまず考えてみよう。企業同士がアライアンスすなわち連携を組む場合であっても、双方の企業文化間に相克が発生する。 その相克の大きさは、その企業同士の歴史や経緯などの積み重ねの差による企業文化の違いが原因となる。企業文化間の相克は企業組織が持つ独自性と独立性の結果であり、双方の企業がやむを得ないものとしてお互いを認めることがまずスタートポイントになる。すなわち、相手企業の考え方をキチンと認めるという余裕と受け入れるキャパシティを形成し、どのように対処していくかを決めていくことが重要になる。 産学連携を行う大学と企業の場合は、当然同一の経済原理に基づかない異文化同士の連携である。大学と企業は