記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 ビジネスの最前線で「イノベーション」という言葉を聞かない日はないだろう。1100社を超える日本の上場企業が、決算報告書の中でイノベーションを取り上げている。その数は10年前の4倍以上に増えた。しかし肝心のイノベーション創出に、なお試行錯誤のケースは少なくない。どう具体的に促進していくのが、最新の経営学の成果を清水洋・早稲田大商学学術院教授に聞いた。 ■自由に移動・群生するイノベーションの経験パターン ――経済学のシュンペーター教授が1911年にイノベーションの重要性を指摘してから100年以上たちました。英国における産業革命以降の研究では、イノベーションには経験的なパターンがみられるのですね。 「イノベーションが継続的に生まれるには(1)イノベーターが報いられる、(2)権威主義か