Linuxカーネルの開発コミュニティーで、故意に悪意ある変更が提出されていたことが明らかになった。 Linuxカーネル開発者であり、Linux Foundationでフェローを務めるGreg Kroah-Hartman氏は2021年4月21日(協定世界時)、開発コミュニティーのメーリングリストへの投稿で、「ミネソタ大学の研究者らが悪意あることが分かっている変更をLinuxカーネルのソースコードにコミットしていたことが明らかになった」と伝えた。カーネル開発コミュニティーが悪意あることが分かっている変更を審査する能力があるかどうかを試すために、大学の研究者らが意図的に実行したものとされている。 Linuxカーネル開発コミュニティーは、安全を優先し、同グループから提出された変更は全て差し戻して確認し、有効な変更のみを再度コミットすると説明している。