電通「人の流れラボ」研究員の秋元です。「位置情報ビッグデータ」シリーズの第2弾として、「北陸観光」をテーマに人の流れの変化を見ていきたいと思います。 北陸エリアは2015年3月に北陸新幹線が開業し、「観光が大きく伸びた」「日本人のみならず訪日外国人観光客が数多く訪れている」という話をよく耳にします。その一方で「金沢の一人勝ちでは?」「長野は通過されてしまうのでは?」「首都圏へのストロー現象が発生するのでは?」といった懸念も持ち上がっていました。 ストロー現象とは、都市圏と地方が高速交通網でつながったことで、地方の消費や人材が都市圏に吸い取られてしまう現象。 今回から4回シリーズで、北陸新幹線開業前後で人の動きの変化の様子を、携帯電話の位置情報ビッグデータやオープンデータを活用して見てみようと思います。開業前後に焦点を当てたため、幾つかのデータが約1年前のものとなりますが、その点ご容赦くださ