泰阜村と豊丘村の物産フェアーが7日、下條村の道の駅信濃路下條そばの城で開かれた。両村の地域おこし協力隊のコラボレーションによる企画。旬の農産物や加工品などの販売のほか、観光やイベントのPRが行われた。 泰阜村は今年度、年間を通じて県内外各地での物産展の開催を計画しており、今回は当初、泰阜村のみで行う予定だった。同村地域おこし協力隊の女性が、豊丘村の地域おこし協力隊に合同での開催を持ちかけて実現した。 豊丘村からは、ナスやアスパラなどの農産物のほか、村内のさまざまなグループによるお菓子などの加工品がずらり。こぶし園のクロメダカなども販売された。一方、泰阜村からは柚子チョコレートや柚餅子、リンゴジュースなどの加工品やアマゴの塩焼き、ホウレンソウなどの農産物を販売した。 訪れた観光客などは両村のブースや下條村のうまいもの館の品々を見比べながら、南信州の多彩な農産物や加工品を堪能していた。今後、豊
市田柿の生産が盛んな飯田市三穂地区が深刻な凍霜害に見舞われている。特に被害が大きい立石では、壊滅的な打撃を受けて「柿収入がまったく見込めない」という嘆きに加え、「木が駄目になる恐れもある」「これを機に生産を止める人もいるのではないか」と危ぐする声も聞かれ、行政と農協に早急な対応を求めている。 場所によっては氷点下に達した4月13日、22日の低温で凍った芽の成長が望めない立石の柿畑は、グレー一色。わずかに芽が出ている木もあるが「栄養過多の実は市田柿に加工できない」という。 地元農家によると伊豆木でも5割以上の柿畑が被害に遭い、アスパラやモモ、ナシ、リンゴへの被害波及も懸念されている。 三穂では全世帯の6割にあたる約270戸が市田柿を生産しており、昨年度はJAみなみ信州と下伊那園協に市内生産分の18%程度に相当する約147トンを出荷した。 これ以外にも直売、ネット販売分があり、地元の生産者は「
東京―名古屋を結ぶJR東海のリニア中央新幹線計画で、飯田下伊那地域に設ける県内駅は、飯田線の元善光寺駅以西、飯田市座光寺―上郷エリアに設置する方向で調整が進められていることが、本紙の調べで分かった。天竜川に面する段丘最低地部ではなく、飯田線や国道153号線が整備されている住宅・商業エリアに設置される可能性が浮上。飯田線との結節や座光寺の恒川遺跡群の回避の行方が注目される。 複数の関係者からの話で明らかになった。 飯伊に設置する中間駅についてJR東海は、環境影響評価方法書で「天竜川右岸平地部に設置する」とし、元善光寺駅―高森町下市田駅を中心とする直径5キロをエリア指定している。 関係者らによると、調整は元善光寺以西のエリアを中心に進められており、適地が固まりつつあるという。 元善光寺駅以西は、幹線道の国道153号線や飯田線が整備されていて、商業店舗や住宅が集積。上伊那地域を含む広範囲からのア
いいだ応援ネットイデア、飯田まちづくりカンパニー、飯田商工会議所、飯田市など6団体でつくる「飯田まちなか創業支援ネットワーク」(会長・伊藤昇イデア理事長)は23日、創業への技術支援や地域コミュニティーの創造・再生などを目指し昨年6月から取り組んできた「飯田まちなか空き店舗再生創業塾」の集大成として、同市本町にチャレンジショップ「本町壱番館」をオープンする。 同ショップでは一つの空き店舗を利用し、同塾の受講生のなかから選ばれた6人が共同店舗を展開(うち1人は3月後半から参加)。必要最小限の工事で内装は極力塾生たちの手づくりとし、創業に向けた実験的取り組みを重ねることで顧客反応を確かめるなど、創業希望者が手応えをつかむ機会として位置付けている。また、「飯田ブランド」として銘打つことのできる商品を必ず置くこともコンセプトの一つ。9月末までの営業予定で、以降は継続や出店者の変更、新たな場所での創業
松川町大島の農業生産法人、株式会社なかひら農場(中平孝雄代表取締役社長)は25日、日本初となるストレート果汁100%炭酸ジュースを開発したと発表した。 長野県農商工連携支援基金助成金(県中小企業振興センターによる助成金交付事業)を活用。松川町産りんご(サンふじ)と塩尻市産ぶどう(コンコード)の100%搾りたて果汁に炭酸を加えた。濃厚なワインのような味でありながら、炭酸の爽やかさも感じられる。お年寄りから子どもまで気軽に飲めるほか、アルコールと混ぜてフルーツカクテルとしても楽しめる。 県飯田合同庁舎で会見した中平社長は「20年間りんごジュースを作っている。一昨年あたりから炭酸ブームを受け、おいしくて体にいいものをつくるには炭酸を入れたらどうかと『ますや農園』と共同で開発に取り組んだ」と説明。「今まで大手がやらなかったのは効率が悪いため。いろんなりんごジュースに炭酸を加えてみたが、自分で搾った
リニア中央新幹線の中間駅設置や路線設定をめぐり、飯田市などが回避を求めている座光寺の恒川(ごんが)遺跡群について、同市教育委員会が約500メートル四方の全域を史跡指定する方針をJR東海に伝えていたことが31日、分かった。JR側は不快感をにじませ、同市などが望む飯田線駅との近接に対し「折り合いをつけることが難しい」と疑問を呈した。 市教委が史跡指定する方針を示したエリアは、元善光寺駅を挟む東西約500メートル、南側約500メートルのエリア。JR東海によると昨年末に行った環境影響評価をめぐるヒアリングで、市教委が全域を史跡指定する方針を伝えたという。 これについてJR東海・環境保全事務所長野の奥田純三所長は「遺跡群に重要な文化財があることは承知しており、環境影響評価で適切に調査する」とする一方、「すでに宅地化が進んでいるエリア全体を史跡指定することは聞いたことがない」と不快感をにじませて「仮に
県議会は29日、高校生を対象に初めての「こんにちは県議会です」を飯田高校の小体育館で開いた。正副議長と広報委員の県議計8人が同校を訪れ、1年生約280人と「高校生が考える地域の諸課題」「高校生が考える信州教育」をテーマに約1時間半にわたり意見交換した。 地域の諸課題をテーマにした意見交換では、男子生徒の1人が「リニアはストロー現象が懸念されるので来ない方がいい」と口火を切った。他の生徒も「リニアが開通すれば首都圏から人が集まってくるという予想はちょっと甘い」「東海道新幹線の岐阜羽島駅周辺の二の舞にならないような計画はあるのか」と続いた。 びっくりした県議が「リニアは要らないと思う人は手を挙げて」と呼び掛けたところ、かなりの生徒が手を挙げた。予想外の反応にこの県議は「Bルートで30年運動してきたが、JRの計画に従ってCルートに決定した。世界に冠たる国家プロジェクトで、地域にとっては何百年に一
飯田市馬場町に残る「旧飯田測候所庁舎」が20日、国有形文化財に登録された。国文化審議会(宮田亮平会長)が同日開いた同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、同庁舎を新たに文化財登録原簿に登録するよう文部科学大臣に答申し、決定した。 同庁舎は1922(大正11)年に竣工し、翌年から2002年まで観測が行われた。47(昭和22)年に発生した飯田大火の被害を免れた建物。県内には飯田のほか諏訪、松本、軽井沢に測候所があったが、いずれも無人化されている。 正面間口10間半(約19メートル)、奥行き6間余(約11メートル)の規模の木造平屋建て、寄棟造、桟瓦葺。棟の中央部に小塔屋をのせ、正面中央の洋風意匠の玄関には切妻破風がある。上下窓の間は下見板張、腰壁と小壁をモルタル塗とし、軒はブラケットで飾る。玄関車寄の屋根は起り付きで、軒勾配を緩めて唐破風形を模す。 時代を反映した瀟洒(しょうしゃ)な洋風建築で、
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