2011年の今年を振り返ったときにIT業界にもっともインパクトをもたらしたキーワードは「ソーシャルメディア」だろう。実は2008年の年末のこのコラムでも「ソーシャル」という言葉を一度取り上げているのだが、今年はそれがメディアとして一般化した年として改めてもう一度取り上げたい。 近年のiPhoneをはじめとするスマートフォンの急速な普及により世界中の多くの人がインターネットにすぐにアクセスできるようになった。それにあわせてTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアも急速に拡大し、今年始めの映画「ソーシャル・ネットワーク」の公開効果もあり「ソーシャルメディア」という言葉はこの3年間でずいぶんと一般的になった。 日本でも東日本大震災において、ソーシャルメディアが安否確認をはじめとする家族・同僚間の連絡に広く使われたことでその有用性が認識され、急速に地位を固めた。震災で電気が途絶した