千葉県銚子市の寺が所蔵している古書が、中国の詩人、韓愈の作品を集めた宋や元の時代の貴重なものの可能性があることが分かり、寺は大型連休中に一般公開することにしています。 銚子市の圓福寺で所蔵している「朱文公校昌黎先生集」は、「読書の秋」などの由来を生み出したことで知られる唐の時代の詩人、韓愈の作品を集めたもので、現在の住職の祖父が50年ほど前に古書店で購入したとみられます。 長年にわたって各地で繰り返し出版されているものですが、慶応大学の住吉朋彦教授が調べたところ、本の様式などから、750年以上前、中国の宋の時代の終わりごろか元の時代のはじめごろに福建省で出版されたものの可能性があることが分かりました。 住吉教授によりますと、この時代のものが全巻そろって良好な状態で残っている例はほとんどないということで、住吉教授は、「日本にはおそらく南北朝か室町時代ごろに伝わったものとみられ、当時お坊さんが
