鈴木編集委員はその理由を、「借金をたくさんして、その金で設備投資をどんどんしている企業の場合、一見するとEBITDAが良好な数字として出てしまうから」だと言う。 ■“借金しながら設備投資している企業”には優しい指標? 経営指標としてEBITDAを重視しているソフトバンクの例で見てみよう。 ●ソフトバンクの09年3月期決算 売上高 2兆6730億円 営業利益 3591億円(売上高比13.4%) 経常利益 2256億円(売上高比8.4%) 純利益 431億円(売上高比1.6%) EBITDA 6786億円(売上高比25.4%) 「ソフトバンクは、これまで借り入れや設備投資に非常に積極的でした。借金が大きければ利払いが増えるし、設備投資が盛んであれば減価償却費も増えるから、EBITDAが大きくなる。実際、支払利息は1123億円、減価償却費は2360億円とかなり多額です。 でも、最終的には借