おもしろいゲームは何時間も続けてやってしまうので、時間泥棒である。 こうなると「ゲーム=悪い」と言いたくなってくる。しかし、それだけでいいのだろうか? 「ぼくたちは習慣で、できている。」では、やめるべき習慣をジャンルで決めつけることはできないと書いた。たとえばゲームでもプロゲーマーの梅原大吾さんのように、プレイごとにメモを取り、あらゆる方法を試し、フィードバックしていく。そんな真剣な取り組み方は、まさにプロのアスリートと変わらない。人生のすべてをそこから学んだと言えるようなものなら、どんな娯楽にも価値はあるのだろう。 良いか悪いかは人による。そして、自分にとってゲームはそこまで徹底してやってきたものではない。この「人による」「自分にとって」という言い方をもっとすっきりとさせられないものかと思っていた。 善悪の起源は「組み合わせ」 そこでスピノザの登場である。今放送中の「100分de名著」の
![スピノザとニンテンドースイッチ 佐々木典士](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ac410d28a7b7549775441c6447e9ca315bcdcf24/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fi0.wp.com%2Fminimalism.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2018%2F12%2FIMG_9081.jpg%3Ffit%3D1009%252C757%26ssl%3D1)