南シナ海の領有権問題で、中国が南沙諸島(英語名スプラトリー諸島)の浅瀬の埋め立て工事を進めていることを巡り、フィリピン政府はこれまでに埋め立てが確認された海域とは異なる別の浅瀬で中国による新たな工事を確認したとして、中国政府に抗議しました。 中国による新たな工事が確認されたのは、フィリピンなどが領有権を争う南シナ海の南沙諸島のミスチーフ礁です。 フィリピン軍などによりますと、ミスチーフ礁では1995年ごろに中国が実効支配して以降、浅瀬に施設が建てられ、最近、この施設の近代化が進められていましたが、今月に入ってその周辺で新たにしゅんせつ作業が始まっていることが分かったということです。 このため、フィリピン政府は中国がミスチーフ礁の埋め立てに着手したとみて、先週、中国政府に外交ルートを通じて抗議するとともに工事の中止を求めたということです。 南沙諸島ではすでに5つの浅瀬で中国が埋め立て工事を進