ワシントン(CNN) 米麻薬取締局(DEA)と国防総省がアフガニスタンの麻薬対策のため8600万ドル(約97億円)をかけて改造した航空機が、実際には使われないままになっていたことが、司法省の監察官が30日にまとめた報告書で明らかになった。 この航空機「ATR42―500」はDEAの作戦のため、国防総省が当初予定していた2200万ドルの4倍の額を費やして7年がかりで改造し、偵察用の機材を装備するなどしていた。 しかし今年3月現在も使用できないまま、ジャッキに乗せられた状態になっているという。 不適切な支出のほとんどは購入後の改造にからんだものだった。例えば2014年には6500万ドル以上をかけて改造が行われたが、偵察機器や通信機器を取り付けた際に損傷した箇所を修理するため、さらに600万ドルの拠出が必要になった。また、DEAによる機体購入額も想定を300万ドル上回っていた。 さらに、約200