エネルギー会社各社がカナダで進めているオイルサンド(原油含む砂岩)からの原油生産によって、アメリカムシクイやホオジロなどの鳥類600万〜1億6600万羽が、今後50年間に消え去る可能性があるという。 米国国家資源防衛審議会(NRDC)の調査で明らかになった。開発により、山や池、大気が汚染され、巣作りに影響を与えるためとしている。 NRDCは調査報告書で、北米では、スグロアメリカムシクイやキレンジャクなど、次世代を含めた鳥類の生息が脅かされており、カナダ政府は新規のオイルサンド事業を停止すべきであると警告を発している。 報告書は「生息環境の喪失や分断、鉱床からの廃水によって、多くの成鳥が死ぬだけでなく、次世代も生息のチャンスを失うだろう」と指摘。「カナダと米国は、この新しい形態の、周囲への影響が大きいエネルギー開発から、渡り鳥や鳥類の生息環境を保護する必要がある」と鳥類保護の必要性を訴