印刷 関連トピックス新型インフルエンザタミフル インフルエンザA09年型の感染者には、遅くなっても抗ウイルス薬タミフルの投与を――。そんなことを示す研究を国立国際医療研究センターの工藤宏一郎医師らがまとめ、米科学誌プロスワンに発表した。タミフルの投与は発症後2日以内が望ましいとされている。 工藤医師らは、2009年に大流行したこのインフルエンザの発生国メキシコの国立病院と協力、症状とタミフル投薬後の経過を442人分の診療記録で調べた。 その結果、発症から2日以内にタミフルを投与された患者では重症肺炎の割合は2.2%と低く、早期投与が効果的であることが裏付けられた。しかし、発症から2日以降の投与開始でも、重い症状を免れた患者が一定数いた。メキシコでは発生当時、受診が遅れ、平均的なタミフルの投与時期は発症後5日だった。 工藤医師は「発症から丸2日を過ぎた投与による効果は確かめられていな