16日、美作市内で初練習し今季のスタートを切った岡山湯郷ベル。飛躍を期し意欲的にトレーニングを始めた選手たちを取材したその日、9人の退団も発表された。長くチームを支えた中堅、出場機会を求めて移籍する若手…と状況はさまざまだが、FWを務めた中川理恵さん(25)も新たな道を歩もうとしている。 中川さんは数少ない岡山県出身選手で、2001年のチーム発足当初からのメンバー。「人が少なくて野球場で練習したりしていた」。草創期の苦しさを肌で知る貴重な選手で、当時を知らない私もよく取材させてもらった。大体大に進学し4年間チームから離れたが、09年に復帰してからは、抜群のスピードを武器に攻撃の切り札として存在感を発揮。今季も戦力として期待されていただけに、突然の退団に驚いたファンも多かったのではないか。 今春結婚するため第一線を退く決意をしたという。全16試合のリーグ戦に出場した昨季は充実感があっただけに