■昨年の平均動員数を上回る観客数 4月8日、松本山雅FCがKankoスタジアムでファジアーノ岡山との一戦を迎えていた同時刻、筆者は長野市にいた。南長野運動公園総合球技場でのJFL公式戦の取材に赴いたのだ。対戦カードは、AC長野パルセイロ対横河武蔵野FC。 松本山雅が昨年まで在籍したJFLは多士済々、実に特色のあるクラブが混在するリーグで、厳しい競争を強いられる場所であることは理解しているつもりだ。何とか“卒業”を果たすことが出来たわけだが、JFLの持つ魅力に負け、一念発起(というほど大層なものではないが)して南長野に足を運んだわけである。以下は、自分の立場を弁えた上での客観的なJFL観戦記である。 南長野は盛況だった。実はこの点は驚きだった。 松本山雅がJ2に昇格してから、県内外での報道量は圧倒的に増え、その点で割を食う形になっている。また長野はスタジアム整備などの条件が満たせていないなど