三菱重工業は27日、国産大型ロケット「H2B」の打ち上げ事業を宇宙航空研究開発機構(JAXA)から移管されたと発表した。今後は三菱重工が打ち上げ、JAXAは安全管理などを担う。 三菱重工は「今後は打ち上げコストの削減や品質向上、国際競争力の強化に取り組みたい」としている。 H2Bは、無人補給機「HTV」(愛称こうのとり)を国際宇宙ステーションへ送るため、JAXAと三菱重工が共同開発した。今年7月に3号機の打ち上げに成功し、JAXAはH2Bの開発や打ち上げ技術が確立できたと判断した。JAXAは今後、新型ロケット「イプシロン」などの開発に力を入れる。 国産大型ロケット「H2A」は07年に打ち上げ事業が民営化されている。【鳥井真平】