Jリーグ・ナビスコカップは2日、国立競技場で決勝が行われ、柏レイソルと浦和レッズが激突する。 戦力からいえば明らかに浦和が上だ。満員の国立のスタンドは浦和のチームカラーの赤で染め上がる可能性もある。しかし柏を侮ると痛い目に遭う。柏・ネルシーニョ監督は何をしてくるか分からない、やりにくさがある。今季もアッと驚くような布陣や戦術をポイントとなる試合では必ず「秘策」という形で披露してきたからだ。 その指揮官が手塩にかけて育ててきたのが、日本代表FW工藤壮人(23)だ。テクニックはイマイチ。しかしU-15(15歳以下)からのたたき上げだ。 柏の下部組織はJクラブでもトップクラスの指導力と選手が集まっている。だが工藤はプロ、それもトップチームのレギュラーまで駆け上がるレベルの選手ではなかった。それを指揮官が「使える」と判断し育てあげた。その目に狂いはなく、いまや日本代表にも呼ばれ、代表の先輩であるF