国立天文台などは、星の材料となるガスが高密度の塊を作り「星の卵」といえる状態になっている様子を世界で初めて観測したと発表した。1万年ほどかけて、新しい星が生まれるはずだという。 大阪府立大大学院博士後期課程1年の徳田一起さんらは、赤外線望遠鏡で、おうし座方向にある生まれたばかりの星の位置を確認。その星の成長の様子を調べるために、今度は世界最大の電波望遠鏡アルマで、同じ場所を観測した。 すると、その星とは別に、赤外線望遠鏡では何も見えなかった辺りにガスの塊を発見した。太陽程度の星が生まれる条件に匹敵するほど密度が高いことから、この塊は誕生直前の「星の卵」のような状態と結論づけた。
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