幻の黄色いアサガオ咲きました-。自然科学研究機構基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)やサントリーなどのグループは10日、黄色いアサガオを咲かせることに成功したと発表した。 同研究所の星野敦助教によると、アサガオの原種は青い花で、赤や紫のアサガオは栽培が盛んになった江戸時代に突然変異などをもとに作られた。黄色いアサガオを作る研究は2002年ごろから行われ、星野助教は「植物の細胞が色素を合成して発色する仕組みの解明が期待できる」。 黄色い花は「オーロン」などの黄色い色素を含むが、この色素を大量に含むアサガオはない。このためグループは黄色いキンギョソウの中で「カルコン」という色素からオーロンが作られる仕組みを応用した。 グループは、クリーム色の花をつけるアサガオを使用。このアサガオはカルコンを蓄積しているが、オーロンを合成する遺伝子が花びらで働いていない。ところが、カルコンからオーロンを合成するキン