チームの歴史にその名を残すプレーヤー、いわゆる「レジェンド」のシンボルだった背番号をいまも大切にしているJクラブは少なくない。 たとえばセレッソ大阪。森島寛晃から香川真司、清武弘嗣と受け継がれ、昨夏に柿谷曜一朗がバーゼルへ移籍した後は、「背負うのにふさわしい選手がいない」という理由で空き番としている「8」番は、その典型的な例といっていいだろう。 そして、ガンバ大阪とともに今シーズンのACLのベスト8に進出している柏レイソルにも、神聖なる背番号が存在する。 サポーターから「ミスター・レイソル」として愛された北嶋秀朗さん(現ロアッソ熊本コーチ)が、通算10シーズンにわたって背負ってきた「9」番がFW工藤壮人に受け継がれて、今年で3シーズン目になる。 迎えた7月19日。背番号「9」の持ち主として臨んだ通算87試合目。ホームで川崎フロンターレと対峙した前半15分に、工藤は追い求めてきた称号を手に入