第2次世界大戦末期の硫黄島で、米兵6人が激戦地・摺鉢(すりばち)山の山頂に国旗を掲げる姿をとらえた有名な写真をめぐり、うち1人がこれまで特定されていた人物と別人の可能性があるとして、米海兵隊が調査を始めた。クリント・イーストウッド監督の映画「父親たちの星条旗」にも描かれた人物だけに、別人なら波紋を呼びそうだ。 「硫黄島の星条旗」として知られる写真は1945年2月に当時、AP通信のカメラマンだったローゼンタール氏が撮影。日本軍が守りを固める硫黄島に強行上陸した米兵6人が、摺鉢山に星条旗を掲げる瞬間をとらえ、米軍の日本攻略を印象づける写真として話題になり、ピュリツァー賞を受賞した。米国の「海兵隊戦争記念碑」のモデルにもなった。 6人のうち3人は硫黄島で戦死したとされ、生還した残り3人が国威発揚のため米国内を遊説した。その1人で、衛生兵だったジョン・ブラッドリー氏に関して2014年にアマチュアの