シベリアの永久凍土から見つかったケナガマンモスの全身冷凍保存標本。横浜の展示で(2013年7月12日撮影、資料写真)。(c)AFP/KAZUHIRO NOGI 【3月3日 AFP】ケナガマンモスの絶滅に至る過程において、その生存能力を阻害する遺伝子変異が、減少する個体数の群れの中で次々と発生していたとする研究論文が2日、発表された。ケナガマンモスは数千年前に絶滅している。 かつては北米やロシア・シベリア(Siberia)に最も多く生息していた草食動物の一種だったケナガマンモスは、狩猟による影響の増大や気候温暖化などの脅威にさらされ、3700年前に地球上から姿を消した。 米カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)の研究チームは今回、これまでに見つかった中で最後期のケナガマンモスと判明している個体の一つからゲノム(全遺伝情報)を採取