──景気が良さそうに見えるが、実は、圧力と赤字にまみれ、本当は“ヤバい”ことになっているサッカー界。サッカー誌では絶対に書けないウラ話を関係者に集まって暴露してもらった。 [座談会参加者] A…サッカー専門誌編集者 B…スポーツ新聞記者 C…フリーランスサッカーライター 書店の棚に並ぶサッカー専門誌。休刊・廃刊するのはどの雑誌が先か……。 ──まず、最近の代表取材の雰囲気ってどうなんでしょうか? A 選手のメディア対応でも悪い話は聞かなくなったよな。こちらの問いかけを無視して素通りするのがスタンスだった中田英寿のようなタイプはいないでしょ? 本田圭佑(CSKAモスクワ)とか香川真司って、ミックスゾーン(スタジアムの取材エリア)ではどんな対応なの? B 試合前に限れば、本田圭佑選手は話さないときはまったく話さないですよ。ただ試合後はいつもしっかり話しますね。自分のパフォーマンスがよくなかった
『サッカーでメシが食えるか? 2』(ノースランド出版) サッカー界をリードしていくべき日本サッカー協会(JFA)に、サッカーファンおよび140万人近い登録者はどのぐらい期待をかけているのだろうか? どれほどのリスペクトを抱いているのだろうか? その答えを、歴史的に考察することで導き出したい──。 各国・地域サッカー協会の創立年をみると、1863年のFA(イングランド協会)を皮切りに、1880年までに英国4協会がまず出揃い、次いで19世紀末までにデンマーク、オランダ、アルゼンチン、チリ、スイス、ベルギーなどの国々が続いた歴史がある。 わが日本はといえば、1921年に大日本蹴球協会が誕生し、FIFA(国際サッカー連盟)への加盟は29年。大陸連盟としてのAFC(アジアサッカー連盟)入りは第二次大戦後の54年5月のことで、発足以来のメンバーである。アジアの中では香港、マレーシア、タイ、イランなどと
『日本は、サッカーの国になれたか。電通の格闘。』(朝日新聞出版) 香川真司、長友佑都が海外ビッグクラブへ移籍、さらに女子サッカーのW杯優勝などで、ますます高まる日本のサッカー人気。それに呼応して金を求める有象無象も群がってきているようだ。特に日本サッカー協会が持つ権力・利権は莫大なものに膨れ上がっているが、そうした裏面は、ほとんど報道されない。この特集では、日本サッカー協会に対する批評やサッカー誌記者座談会、かつて日本代表監督を務めたフィリップ・トルシエ監督へのインタビューなどから、昨今のブームの裏にある日本サッカーの現状を読み解く──。 「1992年当初、JFA(日本サッカー協会)の事務所は渋谷にある岸記念体育館の一室を間借りしており、職員は15人。年間の収入は約40億円で、総資産は14億円ほどでした。それから20年を経た今、職員は200人を超え、年間収入は165億円、総資産は20年前の
――スポーツ界がクリーンな世界だなんていまさら信じてるバカちんはもはや誰もいないだろう。そう、スポーツ界ほど、異常で、珍奇な、キチ○イじみた世界はないのだ。その裏の裏まで知り尽くした佐山一郎(作家)と宇都宮徹壱(写真家・ノンフィクションライター)のクロストークがはじまる。 宇都宮徹壱氏(写真/佃 大平) ──まず本の紹介の前に、最近のスポーツ界のタブーを破ったできごとといえば、やはり原辰徳監督の1億円不倫スキャンダル問題でしょうか。 佐山一郎(以下、佐山) なんで今ごろ出てきたんだろうね。でもこれは野球賭博に加担する暴力団主導の敗退行為(八百長)にも結びつく可能性があるから重大です。95年の引退セレモニーのスピーチで「巨人軍は、巨人軍独特の何人も侵すことができない聖域があります」と原が言っていたのを思い出しました。「聖域」は、ナベツネともうひとつ今回の女性問題だったのかと(笑)。 宇都宮徹
Jリーグの在日枠に適応されたあるアスリートの半生──。 藤原紀香(!)と同じ芸能プロ、サムデイに所属する 宮澤ミシェル。(事務所HPより) サッカーのJリーグでは、日本国籍をもたない外国籍選手との契約は、1チーム3人まで。しかし、外国籍であっても学校教育法第一条に定める学校(以下、一条校)を卒業した選手には、この外国人枠とは別に1チームひとりという「特別枠」(=在日枠)の適用が可能になっている。 現在では日本の大学を卒業した北朝鮮代表の梁勇基(ベガルタ仙台)や安英学(柏レイソル)などがその適用対象になっているが、この「在日枠」は韓国・朝鮮籍を持つ在日選手にだけ適用されているわけではない。在日アメリカ人、在日フランス人、在日ブラジル人などそのほかすべての国籍にも適用されるということだ。 この在日枠が最初に適用されたのが、フランス人の父親と日本人の母を持つ元Jリーガーで、現在はサッカー解説者と
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