JR松戸駅西口デッキに明るく軽快な音楽が流れる。歌うのは「松戸市などがイラストレーターの協力を得て制作した「防犯萌(も)えキャラ・松宮アヤ」に扮(ふん)した同市在住の声優、萱沼千穂さんだ。「110番の日」の10日、アヤのテーマソングのCD発売を記念して開かれたこのミニライブには、首都圏各地からファンの若者が集まり、熱気に包まれた。 そもそも「萌え」とは、アニメなどのキャラクターに対する愛情や恋心に近い感情を表す若者の間で多用される俗語。「芽生える」という本来の意味も含まれていると言われ、05年に流行語大賞となったころから、次第に一般にも使われるようになっている。 これに注目した松戸市は、若い世代へのアピールを狙い、都内在住のイラストレーター、七六(ななろく)さんに「萌えキャラ」の創作を依頼。昨年6月「ミラクルピース」の掛け声と「誘導灯」から出る青い光を武器に防犯に取り組む15歳の萌えキャラ