84人の命が失われた宮城県石巻市立大川小学校の被災校舎が、東日本大震災の教訓を伝える震災遺構として保存されることが決まった。「見るのがつらい」という遺族感情も強く、保存の賛否を議論できない状態が長く続いたが、妹や級友を亡くした卒業生たちが「未来に語り継ぐため、校舎を残してほしい」と声を上げ、保存への大きな流れを作った。 「次の世代、未来のために、残すことが大切。私たちにできることは語り継ぐことです」。地元住民で作る「大川地区復興協議会」が昨年3月、住民や遺族を集めて開いた集会。震災当時小学5年〜中学2年の同小卒業生6人が参加者に訴えかけた。自分たちを「チーム大川」と名付けた6人が、地元で保存を訴えたのは、この日が初めて。
星新一さんや藤沢周平さんなど、昭和から平成にかけての人気作家およそ1000人がみずからの作品を肉声で紹介した録音テープが大手出版社に残されていたことが分かり、作品を読み解くうえで貴重な資料になると注目されています。 録音した作家は井上靖さんや、遠藤周作さんなど文壇の重鎮から一世をふうびした作家まで名だたる顔ぶれとなっています。 このうち、SF作家でショート・ショートの神様と呼ばれた星新一さんは「アポロ宇宙船が月に着陸して以来、宇宙ものがしらけてしまった。未来ものも手あかにまみれて新鮮な驚きがなくなった」などとぼやきながらも「まだまだ書きたいものがある」と創作への意欲を語っています。 また、テレビやラジオにほとんど出演しなかった時代小説の大家、藤沢周平さんは「用心棒日月抄」について、「忠臣蔵は多くの人が書いているテーマだが、当事者ではない外部の立場から見た忠臣蔵を書きたかった」と、ぼくとつと
なぜ、住宅街に縄文の石器が-。富山市婦中町田島の路地に落ちていた棒状の石が、男性器をかたどった子宝を願う縄文時代の「石棒(せきぼう)」とみられることが、市埋蔵文化財センターの調査で分かった。県内に例がない形で、大きさも最大級。近くに縄文遺跡はなく、離れた場所から持ち込まれた可能性もある。センターの学芸員らは「誰が、何のために置いていったのか」と首をかしげる。 (文化部・近江龍一郎) 石棒は長さ81・9センチ、直径17・5センチ、重さ37キロ。目立った傷や汚れはなく、ほぼ完全な形を保っていた。昨年5月、幅1メートルほどの路地に寝かせて置いてあったのを付近の住民が見つけ、センターに知らせた。 現場は市有地で所有者も分からなかったため、警察に拾得物として届け出た。3カ月たっても持ち主が現れず、今は市が所有している。 センターは、先端の特徴的な形などから、縄文時代の中、後期(4千~5千年前)
発がん性物質「オルト―トルイジン」を扱う三星化学工業(東京)の福井県の工場で従業員ら6人が膀胱(ぼうこう)がんを発症した問題で、厚生労働省は18日、この物質が体に取り込まれたことが原因だと推定する調査結果を発表した。さらなる被害を防ぐため規制の強化を検討する。 工場で作業を再現して調べたところ、オルト―トルイジンを扱う作業についた労働者が、この物質に汚染されたゴム手袋を着用。製品の乾燥状況も素手で確かめるなど、暴露防止策が不十分だった。労働者の尿からは高い値のオルト―トルイジンも検出された。 厚労省はこの物質が皮膚から体内に取り込まれたことが「推察される」と指摘。過去の作業でも防毒マスクをつけなかったり、物質が含まれていたとみられる有機溶剤が皮膚に飛び散ったりしていたといい、「膀胱がんの原因がオルト―トルイジンである可能性は非常に高い」とした。 厚労省は物質を取り扱う際の規制強化を検討する
去年行った国勢調査によりますと、日本の人口は1億2711万47人で、前回・5年前の調査と比べて94万7000人余り減りました。国勢調査で人口が減少したのは調査開始以来初めてで、総務省は「日本は人口減少の局面に入った」としています。 5年ごとに行われる国勢調査で日本の人口が減少したのは、96年前の大正9年に調査を始めてから今回が初めてです。 総務省は「外国人の増加など社会的な人口増加よりも、死亡者数が出生者数を上回る自然減のほうが毎年大きいことが、一番の要因と考えられる。日本は人口減少の局面に、はっきり入ったと言えるのではないか」としています。 都道府県別では、前回より人口が増加したのは、東京・愛知・埼玉など8つの都と県で、このうち沖縄と福岡では人口増加率が前回を上回りました。一方、人口が減少したのは39の道府県で、大阪が増加から減少に転じたほか、茨城や三重、大分など33の道府県では人口減少
美しい丘や畑の風景で北海道有数の観光地になっている美瑛町で、写真撮影の名所となっていたポプラの木が24日、所有者の農家によって伐採されました。無断で畑に入り込む観光客が多かったことなどが原因で、所有者は「残念だが、しかたなかった」と話しています。 所有者の農家の男性によりますと24日、重機を使って木を倒し、農地から運び出したということです。 「哲学の木」を巡っては、写真撮影などのために畑に無断で入り込み作物を踏み荒らす人が相次ぎ、3年前には所有者の農家が幹にバツ印を付けるなどしてマナーを守るよう訴えていました。しかし、その後も畑に入る人があとを絶たず農作業の障害になっていたことや、木が古くなって枝が落ちるなど危険になっていたため、伐採を決断したということです。 所有者の男性は「残念だが農業を続けるうえで、しかたがないと考えた。木が切られるのを見ていると涙が出てきた。観光客はもっとマナーを守
料金改定について 2023年11月より料金が改定されました。 料金改定の同意からお手続きをお願いします。 松戸市で昨年9月、人に襲いかかった紀州犬に警官が拳銃を13発発砲して射殺した問題に絡み、松戸区検は12日、つなぎ方が不十分で犬を逃がし近隣住民にけがを負わせたとして、松戸署が過失傷害などの疑いで書類送検していた飼い主の女性(71)を不起訴処分とした。松戸区検は理由を明らかにしていない。 女性は昨年9月、松戸市の住宅街で、首輪の留め具の破損で飼っていた犬を逃がし、肩や腕をかまれた男女2人に約2カ月のけがを負わせたとして、同11月、書類送検された。 犬の射殺をめぐっては、警官3人が拳銃を計13発発砲したことについて「撃ち過ぎだ」と全国から批判が殺到した。
健康な女性が数年前に大阪市内のクリニックで自分の卵子を凍結し、その後女児を出産していたことがわかった。がん患者が治療前にあらかじめ卵子を凍結し、出産した例などはあるが、健康な女性のケースは極めて珍しいという。 健康な女性が仕事など社会的な理由で、卵子を凍結して将来の出産に備えることに対し、日本産科婦人科学会(日産婦)の委員会は昨年、「推奨しない」との報告をまとめている。採卵で体に負担をかけることや、妊娠、出産が保証できないことなどが理由だ。 卵子の凍結と体外受精を担った大阪市のオーク住吉産婦人科によると、出産した女性は44歳の看護師。独身だった41歳の時に仕事の多忙などを理由に、卵子を凍結。2年前に結婚し、この卵子を使った体外受精で妊娠、昨年5月に女児を出産した。 同クリニックでは、健康な女性の卵子凍結は2010年から開始。昨年末までに計229人の卵子を凍結保存し、17人で体外受精を実施。
警視庁新宿署は30日までに、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで、自称会社経営の児玉道雄容疑者(39)を現行犯逮捕した。同容疑者は視覚障害者サッカーの元日本代表だった。 逮捕容疑は28日午後4時半ごろ、東京都新宿区歌舞伎町の路上で、袋に入った微量の覚せい剤を所持した疑い。新宿署によると「自分で使うためだった」と容疑を認めている。 路上を歩いていた児玉容疑者が巡回中のパトカーを避けるような動きをしたため、不審に思った警官が職務質問したところ、バッグ内の眼鏡ケースの中から覚せい剤が見つかった。同署は入手ルートなどについて調べている。 日本ブラインドサッカー協会のホームページによると、児玉容疑者は視覚障害者サッカーの弱視クラスにあたる「ロービジョンフットサル」で、13年の世界選手権に日本代表として出場していた。
糸満市米須の駐車場そばの森林で、体長約15センチのオオジョロウグモがシジュウカラを食べているところを、パイロットの榎並正一さん(60)がカメラに収めた。今月10日午前10時ごろから翌11日午前9時ごろまで、断続的に撮影した。生物学が専門のゲッチョ先生こと盛口満沖縄大学准教授は「珍しい。クモが鳥を食べるらしいと聞いたことはあったが、写真では初めて見た」と驚いた。 オオジョロウグモは、セミやチョウを食べるが、クモの仲間では糸が強く、鳥を食べることもある。食道の小さいクモは、巣にかかった鳥に毒を入れて動けなくさせ、時間をかけて汁にして飲み込むという。 榎並さんによると、クモは翌11日の午前9時まで食べ続け、最後は羽毛だけが残ったという。20年以上、昆虫など自然の生き物を撮り続けているが「鳥がクモを食べるのなら分かるけど、初めは誰かのいたずらじゃないかと思った。人間がする訳もないし…。今でも信じら
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