火星の有機物、COが起源 30億年前、大気中から―東工大など 時事通信 社会部2024年05月15日07時08分配信 約30億年前の初期火星の想像図。海が存在し、大気中では有機物が一酸化炭素から作られ、地表に堆積していたと考えられる。(東京工業大、Lucy Kwok氏提供) 米航空宇宙局(NASA)の火星探査車による掘削調査で約30億年前の火星の堆積物から見つかった有機物は、大気中にあった一酸化炭素(CO)から生成されたことを東京工業大などの研究チームが突き止めた。初期の地球でも同様の仕組みが考えられるといい、生命の起源を解き明かす手掛かりになると期待される。論文は14日までに、英科学誌ネイチャー・ジオサイエンスに掲載された。 〔写真特集〕火星の地表 火星の有機物に含まれる炭素は、植物の光合成から作られる地球の有機物と比べ、炭素13という同位体の比率が極端に少ない。ただ、その理由はよく分か