米Micronは7月2日(現地時間)、会社更生手続き中の半導体大手エルピーダメモリを買収することで合意に達したと発表した。買収総額は2000億円(約25億ドル)で、2013年上期に完了する見込み。 Micronはまずエルピーダの全株式を現金600億円(約7億5000万ドル)で取得する。エルピーダはMicronのDRAM製造受託事業を請け負い、Micronはその対価として2019年までに1400億円(約17億5000万ドル)を支払う。 Micronはエルピーダの広島工場と秋田工場を存続させ、従業員の雇用も維持する。 エルピーダは日立製作所とNECのDRAM部門が統合して1999年に「NEC日立メモリ」として発足し、2000年に現社名に変更した。DRAMを製造する国内唯一の半導体メーカーとなり、高い技術力で知られていたが、2月27日、会社更生法の適用を東京地裁に申請した。