ますます高齢化が進む日本ですが、内閣府より『令和元年版高齢社会白書』 が公表されました。高齢社会白書とは、現在の日本の高齢化の現状と今後の対策について明らかにされているものです。 今回は、令和元年版高齢社会白書の一部をご紹介します。 現在の日本の高齢化の現状 65歳以上の者の介護 介護に対する意識 車の運転に関する状況 高齢期の生活に関する意識 まとめ 現在の日本の高齢化の現状 現在の日本の総人口は1億2千644万人(平成30年10月1日現在)、そのうち65歳以上人口は3千558万人であり、総人口に対して65歳以上人口が占める割合(『高齢化率』と言います)は28.1%でした。これは、諸外国と比べて最も高い高齢化率です。 また、65~74歳までの人口は1千760万人、総人口に占める割合は13.9%、75歳以上の人口は1千798万人、総人口に占める割合は14.2%でした。65~74歳までの人口
介助者容認、パソコン使用も=難病患者ら当選でバリアフリー化-参院 2019年07月25日19時50分 参院議院運営委員会は25日の理事会で、参院選でれいわ新選組の重度障害の2氏が当選したことを受け、国会のバリアフリー化を行うことを確認した。施設を改修するほか、本会議場での介助者による代理投票、意思疎通のためのパソコン使用を許可。参院規則などを大幅に緩和する。 主要野党、れいわに熱視線=次期衆院選へ思惑にずれも 今回当選した舩後靖彦氏は筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者で、木村英子氏は重度障害者。共に手足を自由に動かすことは難しく、移動にはベッド型の車いすを利用する。通常の車いすに比べて大型で、本会議場の従来の席には着けない。 参院議院運営委員会理事会に臨む末松信介委員長(右から3人目)ら=25日、国会内 このため、国会議員が初登院する際などに使われる国会の中央玄関にスロープを設置し、すり鉢状
札幌市の池田詩梨(ことり)ちゃん(2)が衰弱死した事件で、札幌市は24日、同市児童相談所(児相)が作成した虐待通告への対応を記録した文書などを公開した。朝日新聞の情報公開請求に応じた。文書からは、児相と警察との間の詳細なやり取りが明らかになったほか、健診結果などを虐待防止に生かしきれなかった実態が浮かび上がった。 この事件では、詩梨ちゃんを衰弱死させたとして、母親の池田莉菜被告(21)が保護責任者遺棄致死罪に、交際相手の藤原一弥被告(24)が傷害致死罪に問われている。 5月12日に「子供の泣き声が聞こえる」と110番通報が入った。 公開された文書によると、同日午後11時半、札幌南署から児相に「住所しかわからないが、照会できるか」と連絡があったのが最初のやり取りだった。 職員が「住所だけでは検索で…
沖縄県糸満市にある「平和の礎(いしじ)」に、国内外の42人の戦没者らの名前が今年刻まれた。長崎で被爆し、昨年3月に90歳で亡くなった與那嶺(よなみね)浩さんは、その中のひとりだ。 「被爆から74年、おやじも戦争被害者の一人として名前を残してもらえた」 長男の尊(たかし)さん(54)=那覇市=は先月21日、約20年ぶりに礎を訪れた。刻まれたばかりの父親の名前をそっと指でなぞり、手を合わせる。「ここに来て名前を見れば、平和について考えられる。生前のおやじの思いが果たせた」。そういって笑顔を見せた。 24万あまりの名前が刻まれた斑れい岩の碑が連なる平和の礎。3カ月に及ぶ地上戦で亡くなったウチナーンチュ(沖縄の人)らの名が刻まれているが、その中には広島、長崎で被爆した沖縄県出身者の名も建立当初から並ぶ。 1945年8月9日。当時17歳だった浩さんは長崎湾に浮かぶ香焼(こうやぎ)島の造船専門学校で閃
世界中で日々報じられている科学ニュースから注目の話題をピックアップして解説する好評コラム、今月は迫害された「AIとコンピュータの生みの親」の復活劇を追います。 映画化に続いて紙幣化! 深夜、倉庫のような研究室。巨大なマシンの前面で、数十個の丸い歯車のようなローターが激しい金属音を立てながら回っている。ベネディクト・カンバーバッチが仲間とともにそれを見守る。 がしゃんと音がして、マシンが止まった。カンバーバッチが息をのむ。 映画『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』のクライマックスシーンだ。 カンバーバッチが演じたのが、「天才数学者」のアラン・チューリング。 第2次世界大戦中、イギリスの政府暗号学校「ブレッチリー・パーク」で、ナチスドイツの暗号「エニグマ」の解読に取り組んだ。膨大な可能性を総当たりで調べるマシン「ボンベ」を設計したが、ボンベはただ動き続けるだけで、いつまでも答
地域に溶け込んだ看護師や保健師らが、医療や健康、介護についての相談に応じる「暮らしの保健室」。2011年に東京で始まり、活動は全国に広がっている。27日には北九州市小倉北区で「暮らしの保健室九州フォーラム」が開かれ、取り組み事例などが紹介される。 暮らしの保健室は、訪問看護師の秋山正子さん(69)が、気軽に無料で相談できる場として、東京・新宿の都営団地の空き店舗に開いたのが始まり。現在は全国60カ所以上に広まり、北九州市内では16年に若松区に、18年に小倉南区に開設された。 若松区の暮らしの保健室「こみねこハウス」の代表、杉本みぎわさん(58)も、訪問看護師だった。東京で秋山さんの保健室を手伝っていたが、北九州市の人から「こちらでも保健室を開いてもらえないか」との相談が寄せられた。夫の北九州への転勤もあり、住宅街の空き家を利用して開くことにした。 毎月第2土、日曜に保健室を…
米アマゾン・ドット・コムの創業者ジェフ・ベゾス氏の離婚はある意味で特別ではない。ミドル世代の富裕層が離婚するのは米国では珍しくなくなっている。1990年以降、50歳過ぎの離婚率は同国で倍増した。 ただベゾス夫妻の離婚には特徴もある。結婚生活が破綻しても、2人は経済的にほとんど苦しんでいない。ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、ベゾス氏の妻だったマッケンジーさんは財産分与などで資産397億ドル(約4兆2900億円)を持つことになった。そしてベゾス氏は離婚後も資産1231億ドルを保有する世界一の富豪だ。ベゾス氏が25年に及ぶ結婚生活の終わりを今年1月に発表してからも、アマゾンの株価は上昇してきた。 離婚より悲惨なものはそれほど多くない。資産家であっても、精神面に加え金銭的に打撃を受け得る。学術調査が示すのは健康への深刻な影響だ。2009年の論文によれば、別居したり離婚したりしたばかりの成人
国立がん研究センターの研究班が、思春期や若年成人を指す「AYA世代」のがん経験者に向けた療養支援サイト「AYA世代のがんとくらしサポート」をつくった。センターによると、国内では年間100万人が新たにがんと診断されるが、AYA世代は推定2万人強とまれで、不安や悩みを抱える患者同士で直接つながる機会も少ない。同世代の体験談などを集めたサイトで、こうした孤立の壁を払う狙いだ。 AYA世代は15~39歳を指す場合が多く、進学や就職、結婚など多くのライフイベントと重なり、悩みも多岐にわたる。サイトは問題に直面した時のヒントとなる情報と体験談のセクションに分かれる。
ハンセン病家族訴訟原告の元患者家族らに謝罪した安倍晋三首相(右)と握手する原告団の黄光男副団長=首相官邸で2019年7月24日午前10時24分、川田雅浩撮影 安倍晋三首相は24日、国の敗訴が確定したハンセン病家族訴訟の原告・弁護団と首相官邸で初めて面会し、家族が強いられてきた苦痛と苦難に対し謝罪した。首相は約50人の原告・弁護団の代表を前に「極めて厳しい差別が向けられたことは厳然たる事実。長い間、大切な人生において大変な苦難を強いることになってしまった。政府を代表して心から深くおわびする」と述べ、新たな補償のための立法措置と差別根絶などに向けた協議の場を設置する方針を示した。 原告団長の林力(はやし・ちから)さん(94)は「家族を隠し続ける苦しみを想像してほしい。現在も差別、偏見は続いている。差別意識は簡単に拭い去ることはできないが、当事者の声を生かして、国の総力を挙げて取り組んでほしい」
「ひきこもり」を無理やり家から引っ張り出す「引き出し屋」。藁にもすがる思いで依頼してしまう家族も少なくないが、トラブルも相次いでいる。特定非営利活動法人KHJ全国ひきこもり家族連合会は今年6月、悪質業者の実態把握に乗り出すと発表。プロジェクトチームを発足し、当事者団体と共に方規則を含めた対応を行政等に促すという。 そこで今回は、「引き出し屋」の問題点、そしてひきこもり支援の課題について、KHJでソーシャルワーカーとして働く、深谷守貞氏にお話を伺った。 <前編「ひきこもりの子どもとどう向き合えばよいのか」はこちら> 深谷守貞/ 特定非営利活動法人「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」本部・ソーシャルワーカー(社会福祉士) 大学卒業後、福祉系団体で福祉事業に従事。30代前半で希少難病に侵されるが、その当時は病因が掴めず精神疾患と誤診される。誤った診断・服薬等が高じて事業に従事できなくなり福祉系団
日本初!!「農業」×「福祉」+ドローン?=新しい農福連携の"カタチ" Heart Full Drone・プロジェクト【ハートフル・プロジェクト】~僕の、私の想いをドローンにのせて~ 弊社、企業組合ジパング(Drone+【ドローンプラス】と株式会社チックによる共同出資会社、以下:ジパングという)代表理事 森谷智之は、農業と福祉による農福連携の新しいカタチとして、ジパングが販売・取扱いをしている農業用ドローン(MG-1)を一つのハードとして使用し、社会福祉法人さくらんぼ共生会が母体となる、就労支援事業所あるあーる(以下:あるあーるという)と一緒にこれまでにない日本初のプロジェクトを令和元年6月14日に始動しました。 農福連携とは、障害者等の農業分野での活躍を通じて、自信や生きがいを創出し、社会参画を促す取組であり、農林水産省では、厚生労働省と連携して、「農業・農村における課題」、「福祉(障
相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら46人が殺傷された事件から、26日で3年。事件後、重度障害者が大規模施設に集まって暮らすことが議論を呼んだ。やまゆり園ではいま、施設か地域か、入所者自身に選んでもらう試みが進む。事件を契機に、地域移行を考え始めた親子もいる。 やまゆり園の入所者の多くはいま、横浜市港南区にある仮移転先の「芹が谷園舎」で暮らす。 「きょうは(ファミリーレストランの)ガストに行くよ。なに食べたい?」 尾野一矢さん(46)に、父親の剛志(たかし)さん(75)が語りかけた。神奈川県座間市の自宅から週1回、妻のチキ子さん(77)と面会に通う。「ハンバーグ」と一矢さん。店内で一矢さんがメニューを見て、「これにする」と注文を決めた。 「自分の意思を出すことが増えてきたな」。剛志さんは見守りながら言った。 一矢さんは自閉症と重い知的障害があり、10代のころも施設で暮らし
国際スポーツ大会の期間中に性的少数者(LGBTなど)が交流し、安心して過ごせる施設「プライドハウス」が今秋のラグビーワールドカップ(W杯)に合わせて東京・原宿に設けられる。ラグビーW杯での試みは今回が初めてで、来年の東京五輪・パラリンピックでも設けられる予定だ。 プライドハウスは2010年バンクーバー冬季五輪時に地元のNGOが始めた取り組み。その後、五輪・パラリンピックやサッカーW杯でも活動は広がっている。「プライドハウス東京コンソーシアム」代表の松中権さんは「この取り組みを一過性にせず、レガシーにしていきたい」と話す。 松中さんによると、スポーツは男女に分けられる競技が多く、性的少数者に対する差別や偏見が根強いという。プライドハウスは、世界中から訪れる性的少数者の選手や家族らが安心できる場所を作ろうとしたことが設置のきっかけだった。 プライドハウス東京にはLG…
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