東京オリンピック・パラリンピック(オリパラ)開催を控え、バリアフリー化の進み具合はどうなっているのか。パラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)で過去3大会に出場した上原大祐(だいすけ)さんは、現在は障害者と健常者が時間を共有する場を創るNPO法人「D-SHiPS32(ディーシップスミニ)」や、全ての人が暮らしやすい社会づくりに向けた相談・開発・教育事業を行う一般社団法人「障害攻略課」などで活動している。上原さんは「今の日本のユニバーサルデザインはファンタジー(幻想の)デザイン」と言う。その理由を聞いた。 バリアフリーのホテルの部屋でも問題続出 ある日、車いすユーザーの友人と、介助をする彼女の夫と会うために、筆者は都心の山手線の駅近くでレストランを予約しようとした。しかし、行きたいと思う店が軒並み、狭い階段を降りた地下にあってエレベーターの有無が不明だったり、インターネットの写真を見ると
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