加齢で下がると考えがちなテストステロン値だが、実は個人差が大きいという(撮影/写真部・東川哲也)この記事の写真をすべて見る テストステロン量は個人差が大きい(AERA 2019年12月9日号より) 更年期障害といえば、中高年女性に特有のものと考えがちだが、男性にもある。30代で症状が出る人もいる。男性の場合、テストステロンという男性ホルモンの減少から起こる。AERA 2019年12月9日号から。 【グラフ】年齢とテストステロン量の関係は? * * * 男性更年期で表れる精神症状や肉体的・性的な症状は、多くの場合、「年のせい」だと諦めがちだ。衰えを実感しながらも折り合いをつけて生活している人は多い。確かにテストステロン値は、統計的には年齢が上がるほど減少していく。だが、必ずしも年とともに減るものではないという。 順天堂大学泌尿器科教授の堀江重郎医師は言う。 「テストステロン値は個人差が大