異なる文化を学び、自分の社会を知る――人類学とはどのような学問なのか 龍谷大学講師、椿原敦子氏インタビュー 情報 #龍谷大学#イラン#人類学#教養入門#社会人類学#ロサンゼルス 遠く離れた地を知ることで、自分たちの社会が見えてくる――。人類学の魅力はそこに尽きる。フィールドワークを通じ、現地の人々にまざり、解釈を共有することで学ぶ人類学。その歴史、葛藤、そして最先端の調査手法について、ロサンゼルスのイラン人移住者を研究されてきた、龍谷大学の椿原敦子氏に伺った。(聞き手・構成/増田穂) ―先生のご専門は人類学と伺っておりますが、人類学とはどのような学問なのでしょうか? かつて社会学と人類学が未分化だった時代、社会学は国内問題を扱うもの、人類学は国外、とくに植民地統治下の国々を学ぶもの、という大まかな棲み分けがありました。いずれも自分たちの社会が抱える問題を解決するために行う研究で、そのヒント