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愛情がない-。そんな理由で産んだばかりの女児をラブホテルのトイレに置き去りにした女が5月、殺人未遂容疑で大阪府警に逮捕された。女児は数時間後に保護され命に別条はなかったが、医師も助産師も立ち会うことなく1人で出産することは「孤立出産」と呼ばれ、母子ともに健康上の大きなリスクを伴う。しかしさまざまな事情から妊娠を周囲に打ち明けられないまま出産を迎え、わが子を放置する母親は後を絶たない。民間を中心に支援の動きはあるが、妊娠を隠し、心を閉ざす母親たちに手を差し伸べることは容易ではない。 「愛情もなく、死んでもいいと思った」光も音も閉ざされた暗く冷たい空間で、生まれたばかりの女児は一人で泣き続けていた。そこは母親の腕の中でも病室のベッドの上でもなく、蓋が閉まった洋式便器の中。女児はへその緒もついたままだった。 5月10日早朝、堺市のラブホテル。その一室に大きなおなかを抱えた女の姿があった。女は室内
いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る論考、そのシーズン2の開始です。 「上」からではなく「下」からの制限 アメリカやヨーロッパでは、ポリティカル・コレクトネスやキャンセル・カルチャーの勢力が増していると同時に、その風潮に対する懸念や反対を表明する議論もなされている。そのなかでも特に目立つのが、ポリティカル・コレクトネスの風潮が学問の自由を侵害していることを批判する議論だ。 日本では、学問の自由に対する制限は「上」からや
ウクライナ国旗の色に照らされたブランデンブルク門の前で撮影に応じるフランスのマクロン大統領(左)とドイツのショルツ首相=ベルリンで2022年5月9日、AP 欧州各国首脳の4月から5月にかけて相次いだ来日は、日欧関係の根本的な変化を感じさせた。東アジアの厳しい安全保障環境への関心が薄く、中国との経済利益を優先してきた欧州が、安全保障や自由主義の価値に重きを置いた対日関係重視へ転換した。 相次いだ欧州各国首脳の来日 来日したのはスイスのカシス大統領兼外相(4月18~22日)を皮切りに、ドイツのショルツ首相(4月28、29日)、フィンランドのマリン首相(5月10~12日)、ほぼ重なるように欧州連合(EU)のミシェル首脳会議常任議長(大統領)とフォンデアライエン欧州委員長と続いた。いずれもウクライナ紛争を巡る対露政策で重要な役割を演じている国や国際機関の首脳だ。 カシス氏のスイスはEUメンバー国で
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