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ブックマーク / skeptics.hatenadiary.jp (6)

  • 翻訳:シンギュラリティが宗教である10個の理由 - シンギュラリティ教徒への論駁の書

    以下は、ウィリアム・パターソン大学哲学教授のエリック・スタインハート氏の記事 "The Singularity as Religion" の翻訳です。 宗教としてのシンギュラリティ シンギュラリティにまつわる文化と言説のほとんどは、宗教的であると思う。この考えは、部分的には、デイヴィド・ノーブルの『The Religion of Technology』とロバート・ゲラチの『Apocalyptic AI』を読んだことに基づいている。どちらも素晴しいである。また、私はテクノロジーと宗教に関する書籍や記事のリストを編集して、ウェブサイトに掲載している。 宗教としてのシンギュラリティは、完全に悪いものではないかもしれない。宗教はいろいろな形でポジティブな力となりうる。少なくとも、シンギュラリタリアニズムは新たなタイプの興味深い宗教運動となりうるだろう。 なぜシンギュラリティは宗教であると考える

    翻訳:シンギュラリティが宗教である10個の理由 - シンギュラリティ教徒への論駁の書
  • カーツワイル氏の不老不死に関する何度も何度も外れた予言 - シンギュラリティ教徒への論駁の書

    カーツワイル氏は、20年後には人類の平均寿命は100歳を超え、30年後には120歳を超えると主張しています。 ただし、これは1999年の『スピリチュアル・マシーン』の中の予測です。つまり、ここで言われている「20年後」は2019年、「30年後」とは2029年を意味しています。2018年現在の平均寿命を確認してみれば、先進国に限っても85歳程度に留まっており、近い将来において平均寿命が10年単位で伸びる合理的な理由を想像することはできません。 そして、カーツワイル氏は、更に大胆に「10年以内に、人間の余命は1年ごとに1年以上延長され、死は遠ざかっていくと信じている。」と発言しています。 これは、2002年の発言です *1。既にこの発言から15年以上経過していますが、裕福な先進国、あるいはもっと小規模で健康的な集団を考えてみても「1年間に余命が1年以上伸びていく」という現象は観察できません。

    カーツワイル氏の不老不死に関する何度も何度も外れた予言 - シンギュラリティ教徒への論駁の書
    fumirui
    fumirui 2018/01/23
  • 翻訳:ロドニー・ブルックス氏の将来予測 - シンギュラリティ教徒への論駁の書

    この記事は、ロドニー・ブルックス氏が自身のブログで発表した記事、"My dated predictions"の抄訳です。文意の変わらない範囲で意訳および省略、要約している部分があります。原文もご覧ください。 目次 私の将来予測 予測のルール 簡単なことと困難なこと テクノロジーの採用について 「常に想像よりも長い時間がかかる」ということについて 自動運転車に関する予測 ロボット、AIとMLに関する予測 宇宙旅行に関する予測 私の将来予測 あらゆる新しいテクノロジーには、人類にとってどの程度良いものになるのか、または悪いものになるのかという予測が付きまとう。私が眼にしてきたよくある脅威は、新しいテクノロジーのコンセプトデモンストレーションの後、現実に実用化されるまでの期間が過少評価される傾向にあるということだ。私の以前の記事『AIの未来予測に関する7つの大罪』*1の中で、7番目の誤りとして指

    翻訳:ロドニー・ブルックス氏の将来予測 - シンギュラリティ教徒への論駁の書
    fumirui
    fumirui 2018/01/14
  • 社会の慣性の法則:変化には長い時間を要する - シンギュラリティ教徒への論駁の書

    シンギュラリティ論においては、ひとたび人間を超える人工知能が作られると、その人工知能は自身の知能を再帰的に指数関数的に成長させるのみならず、物質的貧困や紛争といった社会のさまざまな問題までもたちどころに解決できると主張されています。 この種の根拠のない信念、すなわち、「知能の高さや思考の量のみが進歩におけるボトルネックである」という「思考主義」の考え方について、前回のエントリで検討し批判しました。 もちろん、純粋な思考力のみによっては科学研究や技術開発を進歩させることは不可能です。それだけではなく、開発されたテクノロジーを社会に展開し、テクノロジーが社会を変化させるためにも、やはり長い時間を要します。物理的な物体を置き換えるには時間とエネルギーを要し、現に存在する過去の進歩の成果が未来の進歩への障壁となるからです。 先進的なIT企業におけるプロダクト開発の事例においては、1年や1ヶ月といっ

    社会の慣性の法則:変化には長い時間を要する - シンギュラリティ教徒への論駁の書
    fumirui
    fumirui 2017/12/28
  • 製薬業界の反特異点 - シンギュラリティ教徒への論駁の書

    新薬の開発は、2329年には完全に停止します。 製薬業界の研究開発コストに対するリターンは、過去60年間、定常的に指数関数的に低下し続けてきました。シェフィールド大学物理学科教授リチャード・ジョーンズ氏によると、西暦2339年には1件の新薬開発に要するコストが (2013年時点での) 全世界のGDPを超えてしまい、新しい薬品を作ることが完全に不可能となってしまうのだそうです。 2010年までに、失敗に終わった新薬開発の費用を含めて、1つの新薬を開発するために平均で21億7,000万ドルの研究開発費用が費されていました。新薬開発の費用は、収穫加速の法則よりはむしろプランクの原理に従っており、1950年以来、1年に7.6%の割合で指数関数的に増加しています。単純計算では、9〜10年で新薬開発に要する費用が倍になるということを意味します。 もちろん、(ジョーンズ氏自身が認めている通り)、こんな外

    製薬業界の反特異点 - シンギュラリティ教徒への論駁の書
  • 収穫加速の法則批判 「未定義のパラダイム」 - シンギュラリティ教徒への論駁の書

    カーツワイル氏が未来を予測する根拠である「収穫加速の法則」ですが、彼がその「法則」を例証していると主張するグラフが、以下の「特異点へのカウントダウン」と名づけられたグラフです。 なお、エントリにおいては、「収穫加速の法則」は「『パラダイムシフト』が発生する時間間隔の指数関数的な減少」 を意味するものとします。 一見すると、この「収穫加速の法則」のグラフ上に描かれたそれぞれの事象は、対数グラフ上の綺麗な直線、すなわち指数関数的成長を描いているように見えます。けれども、注意して項目を見てみると、非常に問題のある表現がされていることが分かります。 カーツワイル氏は、何が「パラダイム・シフト」であり何がそうでないかを選択する基準を示していません。そのため、次の「パラダイム・シフト」のタイミングで一体何が発生するのかは明らかではありません。パラダイム・シフトの定義として、「ものごとを遂行するための

    収穫加速の法則批判 「未定義のパラダイム」 - シンギュラリティ教徒への論駁の書
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