14世紀に創建された愛知県春日井市熊野町の天台宗寺院の密蔵院が、国の重要文化財(重文)の建造物「多宝塔」の売却を検討していることがわかった。周辺の土地区画整理事業に伴う多額の清算金を求められるなど、寺を維持する資金面で困窮。オークションへの出品を有力な選択肢の一つとして考えている。
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14世紀に創建された愛知県春日井市熊野町の天台宗寺院の密蔵院が、国の重要文化財(重文)の建造物「多宝塔」の売却を検討していることがわかった。周辺の土地区画整理事業に伴う多額の清算金を求められるなど、寺を維持する資金面で困窮。オークションへの出品を有力な選択肢の一つとして考えている。
サツマイモなどに寄生する害虫「アリモドキゾウムシ」が昨年十月に浜松市内で本州初確認された問題を受け、根絶するための緊急防除が十九日、西区と南区の計十地区で始まった。来年三月末まで約一年間、対象エリアではサツマイモなどの栽培ができなくなる。人への毒性はないが、発生が広がれば防除の期間も対象エリアも拡大する恐れがあり、区域内の農家は「死活問題だ」と危機感をあらわにする。 (荒木正親) 緊急防除は植物防疫法に基づき、サツマイモの作付けや栽培、区域外への持ち出しが禁止される。栽培しない生産者には補償金が支払われる。対象エリアは西区篠原町、坪井町、馬郡町、雄踏一、二、雄踏町宇布見、舞阪町舞阪、同町浜田...
元タレントでYouTuberの木下優樹菜(34)が25日、自身のYouTubeチャンネルで発達障害のひとつである注意欠陥多動性障害(ADHD)だと告白し、ネット上で波紋を広げている。 「ADHDの私から伝えたい事があります【ユキナの告白】」と題した動画で脳の周波を調べに「ブレーンクリニックに行った」と報告。定型発達の人のデータと比較しながら、自身は「前頭葉が働いてない」状態だと説明した。また後頭部側は逆に働きが過剰だとして「すっごい発揮しちゃってるんだって」と話した。 木下は「小さいころからこういう風に生きて来たから、それが優樹菜の性格というかキャラクターとして生きてきた」と個性としてこれまで受け止めていたと振り返った。忘れ物は異常に多かったそうだが、周囲に支えられるなどしたため「生きづらさというのはあまり感じてなかった」と話した。
岐阜県瑞浪市の土岐川で五日、約千八百万年前の地層から哺乳類とみられる骨の化石が発見された。頭部を除く全体が良好な状態で残っており、市化石博物館の安藤佑介学芸員は「脊椎動物化石の大変貴重な資料だ」と話す。 見つかったのは、背骨や腰骨、大腿(だいたい)骨など。頭骨を除く全長は一・八メートル。均等な間隔で並んだ肋骨(ろっこつ)、前肢とみられる部位も残っていた。安藤学芸員によると、この地が浅い海だったことを示す地層で見つかったことや、足の骨があることから、市内で一八九八年に頭骨が発見された四本足の海生の絶滅哺乳類「デスモスチルス」の仲間と推測され、「頭部も地中に埋まっている可能性が高い」と話す。
新左翼組織・連合赤軍が引き起こした「あさま山荘事件」から、今年で半世紀が過ぎた。漫画家の山本直樹さん(62)=東京都=は、一連の顚末を取材し、2006年から12年かけて漫画「レッド」シリーズ(計13巻、講談社)を描き上げた。執筆の背景にあったのは、1995年3月のオウム真理教による地下鉄サリン事件。時代の異なる二つの事件を「似ている」と語る山本さんの作品は、現代の社会に何を投げかけるのか。(谷口大河) 「レッド」は、ベトナム戦争に反対し、彼らなりの青春を謳歌する若者たちが、次第に過激さを増し、山中のアジトで仲間を次々にリンチにかけ殺害していく姿を克明に描く。象徴的なのが、メンバーに素行や思想を自己批判する「総括」を要求するシーンだ。総括を促すためとして暴力を振るい、12人を死に至らしめた。 地下鉄サリン事件では、有名大学出身の若者たちが無差別テロを起こし、14人の死者と6000人超の負傷者
個人が残した戦争資料が、捨てられてしまうケースが増えている。戦後七十六年を経て体験者が高齢化しているうえ、ステイホーム中に部屋の物を処分する「コロナ断捨離」の影響も出ている。資料館や博物館で引き取る場合もあるが、態勢は全国でまちまち。危機感を強め、資料のデジタル化に取り組む大学生に現状を聞いた。
愛知県の大村秀章知事のリコールに向けた署名集めに関連し、名簿書き写しのアルバイトに参加した福岡県久留米市内の契約社員の男性(50)が本紙の取材に応じた。男性は登録している人材紹介会社から「簡単な軽作業」「名簿を書き写すだけ」との趣旨の電子メールを受け、十月中旬から下旬にかけて佐賀市内の貸会議室で、時給九百五十円で作業をした。五百円の交通費も支給された。
◇金沢・医王山で昆虫館学芸員 県ふれあい昆虫館(白山市)は二十一日、金沢市の医王山で新種の昆虫を発見したと発表した。カブトムシと同じ甲虫類で、アリの姿にも似た「ヒメコケムシ」の仲間。発見した昆虫館の学芸員らがゲーム好きで、かつて人気のあった恋愛シミュレーションゲームに登場する、金沢市出身の女性キャラクターにちなみ、和名を「ホサカヒメコケムシ」と名付けた。 (吉田拓海) 二〇一八年にも、医王山で〇九年に採取されたヒメコケムシ「カナザワヒメコケムシ」を新種と確認。研究に協力した共同発見者で、福井大教育学部の保科英人准教授(48)=昆虫学=は「医王山にはまだ新種がいるかもしれない」と期待する。 ホサカヒメコケムシは体長は約一・五ミリで、茶色く、ほかのヒメコケムシより体毛が少ない。詳しい生態は不明。保科准教授によると、ヒメコケムシの仲間は通常、枯れ葉や地表に生息し、枯れ木の表面で見つかることは前例
猛獣がいなかった戦後の東山動物園(名古屋市千種区)で、数年間だけ飾られた三枚組の油彩画「猛獣画廊壁画」が、名古屋市美術館(同市中区栄)の企画展「ザ・ベスト・セレクション」で展示されている。一九九七年の収蔵以来、初となる一般公開。未修復で画面はくすんでいるが、往年の迫力そのままに、所狭しと描かれた動物たちが楽しめる。 東山動物園は、戦時中に危険と判断された猛獣が殺され、終戦からしばらくの間は、飼育する動物が少なかった。生きた姿が見られない代わりに、来場者に絵で楽しんでもらおうと、一九四八年に中京新聞(現在は廃刊)が壁画の制作を提唱した。 壁画はいずれも縦一・四メートル、横五・四メートル。作者は愛知県文化会館美術館(現県美術館)の初代館長を務めた太田三郎(一八八四~一九六九年)、水谷清(一九〇二~七七年)、宮本三郎(一九〇五~七四年)の画家三人。それぞれが一枚ずつ手掛けた。
海洋汚染が問題となっている使い捨てプラスチック製ストローを廃止する動きが飲食店などで広がる中、松本市寿豊丘の障害福祉サービス事業所・コムハウスが作る「麦ストロー」に注目が集まっている。七、八月だけで例年の一年分の問い合わせがあり、生産が追い付かない状況だ。 コムハウスは障害者の社会参加を助ける目的で、一九九九年に設立。現在は約二十人が利用しており、麦ストローやクッキーの製造で工賃を受け取っている。 麦ストローを作り始めたのは二〇〇一年ごろ。コムハウスの支援者で朝日村出身の歌手上條恒彦さんの妻が、交流のある三鷹の森ジブリ美術館(東京都三鷹市)の関係者から、同美術館のカフェ「麦わらぼうし」で使う自然素材のストローを探していることを聞き、コムハウスに持ち掛けた。
小倉百人一首の撰者(せんじゃ)として知られる歌人藤原定家(一一六二~一二四一年)がつづった日記「明月記」の原本の一部が愛知県碧南市で見つかった。これまで確認されていなかった記述があり、平安末期から鎌倉時代にかけて活躍した歴史的な歌人の横顔がうかがえる。 明月記は定家が十八歳から七十四歳までの日記で、宮廷の社会や文化、所感を記した。冷泉家時雨亭文庫(京都市)が原本の大部分を所蔵し、二〇〇〇年に国宝に指定された。原本から離された断簡(断片)が各地に伝わり、山形、島根各県では県指定文化財となっている。 見つかった断簡は、一四年に碧南市藤井達吉現代美術館に寄贈された「石川三碧(さんぺき)コレクション」に含まれていた。同市浜寺町でみりん醸造「九重味淋(みりん)」を営む石川家の二十五代、三碧(一八四四~一九二三年)が収集した掛け軸や屏風(びょうぶ)など約百点の総称で、寄贈前は江戸時代に建てられた蔵で保
県立大恐竜学研究所(永平寺町)は八日、二〇一四年度に勝山市の一億二千万年前の地層で発見された原始的な鳥類の全身骨格化石をデジタル技術で解析し、3Dプリンターで作製した複製模型を報道陣に公開した。骨格化石は小さく壊れる危険性があるため岩石からの取り出しが困難だったが、CTスキャンを使って立体画像化することで詳細な形や大きさを把握。最新技術で国内最古級の鳥の姿が明らかになった。 研究所の東(あずま)洋一所長によると、岩石表面には四十~五十ほどの骨が見えていたが、県内外の装置を使った画像分析により六十部位の詳細な形を把握できた。尾の骨が恐竜や始祖鳥よりも短いという鳥の特徴を持つ一方、鳥なら一本しかない足の甲の骨が三本ある恐竜の特徴も備えているといい、恐竜から鳥へ進化する途上の特徴があるという。 上腕骨の筋肉などのつき方や、木に登るのに使ったとみられる三本の指の存在から、飛ぶ能力は比較的低かったと
四月の酒税法改正にクラフトビール(地ビール)の業界が期待している。これまでは香り付けのハーブや味にこだわった副原料を使うと安価なイメージの「発泡酒」に分類されたが、定義の拡大で「ビール」と表記して販売できるようになるためだ。各社は右肩下がりのビール需要をてこ入れする好機と捉え、個性的なビールの売り出しに力を入れている。 バケツいっぱいのかつお節が麦汁の釜に投入された。クラフトビール最大手ヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)が同県佐久市に持つ仕込み室。井手直行社長(50)は「世界では麦芽やホップ以外のさまざまな副原料を使ってもビールと見なされる。やっと世界に追いついた」と笑顔を見せた。 現行の酒税法でビールとされるのは麦芽比率67%以上。副原料は麦や米などに限られる。ヤッホー社が二〇一六年に限定発売した「ソーリーウマミアイピーエー」は麦芽比率96%以上だが、副原料にかつお節を使っており、分
国の特別天然記念物で絶滅危惧種「ニホンライチョウ」の環境省などによる人工繁殖事業で、大町市立大町山岳博物館は二十五日、六月二十一日と七月二日にそれぞれ生まれた計四羽の動画を公開した。リンゴやコマツナなどをよく食べるなど順調に成育しており、鳥羽章人館長は「気を緩めずに育てていきたい」と話している。 六月二十一日に生まれた二羽は、近親交配を避けるために上野動物園(東京)から移された卵二個から誕生。体高はともに約十六センチになり、体重も二二五グラム、二四二グラムに増えた。羽毛にはライチョウ特有のしま模様が見られるようになった。 同館で飼育するつがいから七月二日に生まれた二羽は、体高がともに約十二センチ、体重は一〇七グラムと一一五グラムになり、頭とほおから羽が生え始めた。体重が当初は増えづらかったが、鳥羽館長は「現在は正常値の範囲内」と話す。
トヨタ自動車は、現状の電池よりも飛躍的に性能を高めた次世代の「全固体電池」を搭載した電気自動車(EV)を2022年にも日本国内で発売する方針を固めた。現在のEVの弱点である航続距離を大幅に延ばし、フル充電も数分で済む。車載用では世界初の実用化になるとみられ、EV開発で欧米メーカーが先行する中、革新技術の導入で巻き返しを図る。 現在、各社が販売するEVの車載電池には主にリチウムイオン電池が使われている。電解質を液体から固体に替えた全固体電池は、リチウムイオン電池の2倍の充電量を見込める。現行のEVは航続距離が300~400キロ程度とガソリン車より短く、急速充電であっても数十分かかるが、全固体電池はこれらの弱点を一気に解決する可能性がある。 長年にわたり全固体電池の研究を進めてきたトヨタは昨年、東京工業大などとの共同研究で電解質に適した固形素材を発見したと発表した。 22年以降に国内での
東山動植物園(名古屋市千種区)のコクチョウから、簡易検査で鳥インフルエンザウイルスが検出された。より精密な検査の結果は一週間ほどで判明する見込みだが、確定すれば、県内では、それぞれウズラ百六十万羽、名古屋コーチンなど十六万羽を殺処分した二〇〇九年、一一年以来となる。今冬は青森、新潟の両県で食用アヒルから「H5N6型」ウイルスが検出され、計五十七万羽が処分された。
1960~70年代に子どもの間で大流行し、惜しまれながら昨年夏に生産終了した玩具「地球ゴマ」。製造を担った名古屋市千種区の元職人が関東の町工場と手を組み、美しさや精度を高めたこま「地球ジャイロ」を完成させた。地球ゴマにほれ込んだ元職人が「人々を魅了したこまを絶やすのは惜しい」と自費を投じた。12月に発売する。 円盤にキラキラと光を反射させながら延々と回る。ボールペンの先端や指先に乗せても倒れない。「技術を結集した自信作です」。元職人の鳥居賢司さん(54)が、指先で高速回転する地球ジャイロに見とれた。 昭和にヒットした地球ゴマは千種区の「タイガー商会」が開発し、最盛期には年間20万~30万個生産した。物体が高速で回るほど軸が安定する「ジャイロ効果」を生かした玩具だ。 新たな地球ジャイロもこの効果を利用し、円形の枠の中でこまが回る。これまでと同じく不安定な場所でも「倒れそうで倒れない」回
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