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ビジネス文書や雑誌で、当然のように使われる日本語の横書き表記だが、 どのような経緯で現在の形に定着したのかは手付かずの研究分野だった。 日本語学者の屋名池誠教授は、日本語の縦書き・横書きと、 日本の文化・社会とが影響しあう関係について研究している。 ※前篇はこちら 高井ジロル(以下、●印) 先生は小さいときから文字が好きだったんですか。 屋名池 誠(以下、「——」) そんなことはないですね。文字の研究者には文字好きが多いですが、私は並外れて好きなわけじゃない。一つ一つの文字じゃなくて、システムとしての文字に興味があるんです。もともと文法を研究していたことが影響したんでしょうね。文法もシステムですから。 書字方向の研究で調べた資料は、個人のコレクションが公の機関に寄贈されたものが多いんですが、なんでこんなものを集めたのかなぁと不思議に思っていました。だんだんわかってきたのは、コレクターという
ビジネス文書や雑誌で、当然のように使われる日本語の横書き表記だが、 どのような経緯で現在の形に定着したのかは手付かずの研究分野だった。 日本語学者の屋名池誠教授は、日本語の縦書き・横書きと、 日本の文化・社会とが影響しあう関係について研究している。 高井ジロル(以下、●印) 先生は、日本語が縦書きから横書きに変化してきた経緯を、近代以降に発行された新聞や雑誌などの表記をくまなく調べることで明らかにしてきたんですよね。 屋名池 誠(以下、「——」) 日本語のように縦書きも横書きもできる言語というのは、実は非常に珍しいんですよ。 私は、文字についての方向を「文字列展開方向」と「文字列配置方向」に分けて考えています。字の正面向きに対して垂直方向に進んでいけば、縦書き。正面に対して水平方向に進んでいけば、横書き。これが文字列展開方向。一方、画面に対してどう文字列が置かれているのかをいうのが、文字列
もん・りいぶる21(21世紀のレビュー三昧)雑食性のレビュー好きが、独断と偏見でレビューをぶちかまします。 古今東西の本も音楽も映画も片っ端から読み倒し、見倒し、ガンガンレビューをしていきます。 森羅万象系ブログを目指して日々精進です。 2003年 岩波書店(岩波新書) いまやBlog全盛時代となり 横書き縦書きの主従関係が崩れようとしている時代に 本来日本語の表記方法になかった横書きが いかにして日本人の中に浸透してきたか。 このあたりを 豊富で綿密な原典調査によって、 徐々に浸透してくる様が手に取るようにわかる仕組みになっている。 そのあたりの内容には不満はない。 しかし、物足りない。 そう、縦書き横書きの合理性の比較なども重要ではあると思うが 縦書きから横書きへの変遷と 「文体」 「内容」 「文脈」 はいかにして現状の形になったのか。 たとえば、旧仮名遣いから新かな遣いへの変換が 一
一二三先生の授業で、「卒業論文の資料になりそうな文献を読んできてその内容を発表しなさい!」との指示がありました。最近は近代日本語史に興味があるので、その中で特に詳しく知りたいと思っていた日本語の書字方向(文字を左・縦・右のどちらの方向に書くか)について記述している屋名池誠さんの「横書き登場」という本を読みました以下に授業で行った発表を転載してレビューを書きます!↓↓↓ 1. 文献情報 著者名・ 屋名池誠 発表年・2003 題名・横書き登場‐日本語表記の近代‐ 出典・岩波新書 出版社・岩波書店 ページ数・218 2. この文献を選んだ理由 古い新聞の見出しや看板は右から左方向に書き進める右横書きで書かれているものが今でも目にされる。しかし日本語表記の横書きは現在、左から右に書き進める左横書きに完全に転換している。私は戦後が一大転換期となって日本語表記の横書きは左横書きなったものだと思っていた
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