フードコーディネイト:里見陽子(キッチンスタジオ ヨーク) 『奈良茶飯』とはもともと奈良の東大寺や興福寺の僧たちが食べていたと云うもの。 明暦の大火(1657年)以降お江戸で様々なスタイルのものがうまれましたが、ここでは日本の外食の元祖とも呼ばれ、井原西鶴も絶賛する『奈良茶飯』のレシピをご紹介しましょう。 1.下拵えは前日から始めます。 まず皮付きの干し栗と、小豆をそれぞれ一晩水に浸けます。粟もよく水洗いして一晩水に浸けます。 当日は、先ず米を洗いザルに上げておきます。大豆は炒って水につけ、薄皮を剥いておきます。 続いて、一晩中浸けた栗と、小豆を八分どおり煮ます。 これで下ごしらえは完了です。 2.米ともち米少々、下ごしらえしたその他の具在を全てお釜に入れ、そこに塩、だし汁、酒、煎茶を足します。 全ての材料を入れた所でよくかき混ぜて炊き上げます。 煎茶を入れる事がポイント。こうすることで風