あなたはどんな書体が好きですか? 偏愛の対象としての、あるいはジャケ買いを誘う契機としての、もしくは視認的な文字どおりのデザインされたものとしての、そんなそれぞれの性格を持つ書体。規格化された活字、さらにはスクリーンに入力される定番としてのデジタルフォントの浸透を前提に、タイプフェイスとしての書から始まる文字のヴァリアントを追う。 【目次】 特集*書体の世界――書・活字・フォント ❖インタビュー 書体談話 / 府川充男 聞き手=大熊肇 ❖書体設計者の営為 使いたくなる書体は誰が創ってくれるのだろう / 味岡伸太郎 活字書体設計としての復刻、翻刻、そして新刻 / 今田欣一 ❖書体史再考 明朝体活字の誕生と東遷 / 小宮山博史 活字文献学考 / 鈴木広光 近代日本語活字・書体史研究上の話題 / 内田明 ❖写研の時代 「ナール」「ゴナ」あるいは大衆文化の中の文字――書体デザイナー 中村征宏と、元
人には、それぞれの東京がある。 東京に行けばなんでもある。仕事も、モノも、夢も――。 なぜ東京だけが特別なのか。戦後日本を生きる人びとが記憶する首都イメージは、いつどのように形成されたのか。放送局や電波塔の立地、五輪中継の舞台裏、「編成」の概念や「月9」の誕生、お台場の歴史にいたるまで。膨大なアーカイブから戦後のテレビ史を丹念に掘り起こし、そこに見いだされ、演出され、記憶された〈東京〉なるもののかたちをたどる。 [目次] 序論 東京の語りにくさ 1 はじめに 2 東京の語り方 3 メディア史的東京論へ 4 なぜテレビから東京を論じるのか 5 本書の枠組みと構成 第1章 東京にはすべてがある――〈東京〉措定の時代 一九五〇年代~六〇年代 1 遠視の誕生 2 初期ドキュメンタリーが描く〈東京〉 3 近代都市・東京を遠視するテレビ 第2章 遠くへ行きたい――〈東京〉喪失の時代 一九七〇年代~八〇
「病気」の向こう側にあるもの。 科学者たちは顕微鏡のなかの小さな生きものを、どのように病原菌としてとらえたのか。近代は病いについていかなる言葉で語ってきたか。微生物の発見。ワインの味。臨床医学の誕生。エイズとその隠喩。「らい」と戦後日本。疲弊と回復――。病いとその表象の向こう側にある、生きているわたしたちの歴史。 【目次】 はじめに ――生きる・病む・擦れる・壊れる I 身体を切る・開く 1 血液循環論と心臓 ――近代医学の身体 1 「生きているもの」の数 2 全体と部分 3 中心の発見 4 「予約」された近代 2 顕微鏡が変えた世界の見方 ――人体のうちとそと 1 新しい視界の出現 ――驚異と疑念 2 人体とミクロの視界 3 「生命」の世界の一元化へ 3 一九〇〇年的臨床身体・試論 1 「現代」へ 2 「一九〇〇年」の周囲で 3 「臨床」・「身体」 4 一九世紀の果実、二〇世紀の種子 ―
「ようやく、私の予想を超える命題が発見されたのですね」 150年が経っても未だ全貌が見えない、数学史上最大の難関「リーマン予想」。現代の日本人数学者が、19世紀ドイツにタイムスリップし、予想の“その後”を語り尽くす! 数学への愛がくれた、奇蹟の対話。 リーマン、驚く! 【目次】 はじめに 第一部 リーマン予想とは 序 章 出逢い 第一章 ゼータの起源 第二章 リーマン教授と複素数 第三章 リーマン予想と量子化 第二部 どれくらい未解決なのか 第四章 ヒルベルトからミレニアム問題へ 第五章 苦闘の歴史 第三部 解決に向けた道 第六章 セルバーグ・ゼータ関数 第七章 絶対数学 第八章 深リーマン予想 終 章 数学の地平 [著者] 小山信也(こやま しんや) 1962年新潟県生まれ。数学者。東京大学理学部卒業。東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。専門は整数論、ゼータ関数論、量子カオス。現
ボサノヴァ、映画『男と女』、加藤和彦やYMOとの交流…… 俳優として、シンガーソングライターとして、プロデューサーとして、そしてレーベルのオーナーとして、数々の輝かしい軌跡を遺し、2016年に世を去ったピエール・バルー。その壮大な仕事の全体像を、高橋幸宏、鈴木慶一、牧村憲一ら当事者の新証言をまじえながら描き出す、世界初となるピエール・バルー/サラヴァの決定版バイオグラフィー。 【目次】 まえがき 第1章 サラヴァ前史 イスタンブール、パリ、ヴァンデ/むこう岸への夢/初めての旅/バレーボールのおかげで/ブラジル音楽との出会い/映画&レコード・デビュー/フランシス・レイとの出会い/クロード・ルルーシュとの出会い/『男と女』/サラヴァ・レコードの誕生/ジャック・イジュランとブリジット・フォンテーヌ 第2章 サラヴァの黄金時代 サラヴァの始動/『ラジオのように』/『ブリジットⅢ』/サラヴァ黄金時代
*NY個展 THINKER / 奈良美智 *ロングインタビュー 奈良美智 (聞き手=小西信之) *エッセイ 偏り / 吉本ばなな NO MUSIC, NO LIFE / 箭内道彦 *対談 陶芸・彫刻・芸術 / 村上隆×奈良美智 転ぶこと、立ち上がること / 古川日出男×奈良美智 *論考 名もなきものたちへの鎮魂歌――奈良美智の「肖像」論 / 加藤磨珠枝 飢餓と渇望の絵 奈良美智とあんにやの世界 / 椹木野衣 奈良美智と青森 / 高橋しげみ The Artist behind the Camera / 官綺雲(鈴木敏晴・鄭重訳) 奈良美智「Pave Your Dream」展について / ロベルタ・スミス(梅原進吾訳) 少女、犬、音楽に寄り添いながら / ロベルタ・スミス(飯原裕美訳) 奈良美智の絵画について / アーノルド・グリムシャー(飯原裕美訳) *座談会 奈良美智展ができるまで / 蔵
■私が出会った人々*11 故旧哀傷・米川丹佳子 / 中村稔 ■シュタイネ*新連載 パピア・コルプ 他一篇 / 多和田葉子 ■詩 イズミ / 橘上 特集*こうの史代――『夕凪の街 桜の国』『この世界の片隅に』『ぼおるぺん古事記』から『日の鳥』へ ■対談 片隅より愛をこめて / こうの史代×西島大介 ■マンガ――こうの史代と私 失われた右手が描く世界 / 近藤ようこ こうのさんのこと / 谷川史子 山のあなたになほ遠く / おざわゆき ■無数の〈わたし〉のための物語 『漫画アクション』の片隅に 『この世界の片隅に』の居場所 / 細馬宏通 覚え損ねたあのひとの記憶/書き留められた大文字の歴史 / 雑賀恵子 『この世界の片隅に』は「反戦マンガ」か / 紙屋高雪 ■こうの史代 単行本未収録短篇 ナルカワの日々 ■世界はふたたび色づきだす――映画『この世界の片隅に』 生活への敬意、記録への情熱 / 片
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