[著者]大久保恭子 「切り紙絵は私に色の中で素描することを可能にした」 20点の挿画と画家直筆のテクストが印刷された総合芸術作品『ジャズ』は出版直後から高い評価を得たが、挿画の原画である切り紙絵作品は「晩年の気晴らし」として、研究者の多くに近年まで等閑視され続けてきた。本書はこのマティスの切り紙絵の世界に新しい光をあて、芸術的書物『ジャズ』とは一体何か、主題、手法、時代性などあらゆる側面から問い直す。 [書評・紹介] 『日本経済新聞』2016年4月17日、書評欄 『美術の窓』「新刊案内」、2016年6月号、生活の友社 《山形新聞》2016年6月5日、評者:山本和弘氏 《週刊読書人》「2016年上半期の収穫から」2016年7月22日、選者:河本真理氏 《週刊読書人》「新しい視点・方法論の意欲作」、2017年12月23日号、評者:河本真理氏 《図書新聞》2016年11月19日、評者:天野知香