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ブックマーク / blog.blwisdom.com (8)

  • 原理的に予測できなかった御嶽山噴火 くねくね科学探検日記

    9月27日に起きた御嶽山の噴火で、30人を越える人が犠牲となってしまった。 火山災害では、消防や報道関係者43人が火砕流で亡くなった1991年の雲仙普賢岳のときに次ぐ犠牲者数だ。 ただ、業務で危険な場所にいたわけではない、一般登山客が犠牲になったという意味では、明治以降最悪、つまり日歴史の中でもっとも酷い火山災害になるらしい。 こういう哀しい出来事があると、人は「なぜ未然に防げなかったのか」、「噴火の予知はどうなっていたのか」、「きちんとした対応が為されていなかったのではないか」、という方向に考え始めがちだ。 実際、 御嶽山頂の地震計、昨夏から故障 噴火時、観測できず なんていう、文を読むと、結構観測態勢が整っていたんだなって感じなんだけど、これをネタに、誰かの責任問題にしたがる人が出てきそうなニュースも出てきている。 でも、この壊れた地震計が仮にもっと早く直せていたと

  • コンピュータ将棋と知能の本質 くねくね科学探検日記

    知っている人は多いだろうけど、プロ棋士とコンピュータ将棋の対戦する電王戦が、2012年から行われている。 第一回目は米永邦雄永世棋聖vsボンクラーズで、人間の負け。 第二回は5対5の団体戦になって、コンピュータ3勝1負1引き分け。 そして、先日行われた第三回では、事前に棋士側に対戦プログラムを貸与して研究して貰った上での対戦だったのに、コンピュータ4勝1負となった。 このことからすると、コンピュータ将棋は、すでに人間の最高の棋力と同等かそれ以上のレベルに達していると考えるのが、妥当だと思う。 オレ自身は将棋のことはほとんど解らない。だけど、コンピュータ将棋の強さに関しては、いくつかの面白い証言があるんだよね。 一つは、今回の電王戦の対局の前に、やねうら王というプログラムに途中でフリーズするバグが見つかったため、特例として修正が認められたんだけど、その修正後のプログラムが、プロ棋

  • 佐村河内問題が引き起こした厄介なこと くねくね科学探検日記

    ソチ・オリンピック前に世間を騒がした、佐村河内氏のゴーストライティング問題。まあ、おれはそのゴーストだったとかどうとかは、ほとんど関心はないのね。 それよりも、なんだかイヤンな感じがするのは、この事例によって、障害というものに対する一般の認識が、今まで以上に現実から解離しちゃうだろうって事だ。 もともと、健康な人は、障害とは実際どういうことなのか、ほとんどイメージできていないと思う。 家族とかごくごく身近な人に障害を持つ人がいるとか、障害者と密接に関わる職業の人ならまあまあ解るとは思う。 だけど、そうでない人は、たとえ善良で障害者には優しくしたいと心がけている人であっても、実際を知る機会があまりない。 そうなると、その障害のイメージは、メディアから受け取る情報と、実際には根拠の乏しいうわさ話に基づくものしかないんだよね。 ところが、ドキュメンタリーやドラマで取り上げられる障害は

  • 北陸新幹線で大宮が関東のハブになる? 企画書は早朝書こう日記

    私は北陸の金沢市出身ですが、東京駅から帰るときには、現在だと越後湯沢で乗り換えるなどして4時間近くかかるのです。大宮駅からでも3時間30分ぐらいはかかります。新横浜、東海道新幹線回りだともう少し時間がかかります。 飛行機で帰ろうとすると、搭乗時間は1時間程度ですが、羽田までの時間がかかるのと、小松空港に到着してから金沢市内に出るには1時間ほど見ておかねばなりません。なので飛行機の方が便利とはいいづらい。 そんな金沢ですが、およそ2年後、2015年3月に北陸新幹線が開通する予定です。したらば、東京~金沢が2時間30分で乗り換えなしで結ばれることになります。金沢や富山は観光客誘致の大チャンスと考えているでしょう。 ちなみに現在の長野新幹線、これは仮称で、長野~金沢が開通したときに北陸新幹線と来の名称になるわけです。 もちろん金沢や富山の人間が、首都圏に遊びに来る機会も大幅に増えるでし

  • 4年以内に関東直下M7地震がくるかもというけれど…… くねくね科学探検日記

    何日か前に、4年以内に、M7クラスの首都圏直下型地震がおきる確率が70%とするニュースがあった。 たとえば、『首都直下地震、4年以内の発生確率70% M7クラス、東大試算』 4年以内に70%というのは、かな~りこわいはなしで、新聞各紙やテレビなどでもこれ関連の話がとり上げられていた。 そんでもって、東大地震研がさっそく、「2011年東北地方太平洋沖地震による首都圏の地震活動の変化について」 という、そんなに慌てる話じゃないよ~って解説記事を出したり。 この予測は、地震研の平田直さんが9月に地震研の懇話会での話がもとになっているらしい。なんで、去年の9月のネタが、今頃新聞記事になったのかはよくわからない。 ちなみに、地震研の懇話会というのは、地震研でたぶん不定期にひらかれている、地震や地球科学に関するお話しで、誰でも参加できるとは思うんだけど、あまりおおっぴらに宣伝していないかんじ

  • 隠謀論の生まれるわけ くねくね科学探検日記

    だいぶ前のことだけど、新宿の高層ビル街を歩いていて、風で空ををコンビニ袋が舞っているのをみた。 ふわふわというか、だいぶ高いところを飛んでいたんだけど、それが建物のところで突然動きを変えて、しゅっと建物の角を回っていった。その動き、まるで生き物のようで、直感的に、それが自分の意思で動いたかのように感じられた。 多くの人には、心の理論という他者の心を勘ぐる能力があるって、おそらく脳の情報処理能力の非常に大きな部分がそれに費やされている。 なにしろ、他者の心は自然の物理法則なんかよりも遙かに複雑で予見しがたいものなので、それを予測して適切な行動を導くのはとても大変なのね。 この心の理論の計算は、自閉圏の神経学的マイノリティは例外かも知れないけど、そうでない大半の人にとっては、最も強烈な能的なしくみというか、放っておけばどんどんしちゃう、とめどなくしちゃうもの。つーかこれを止めることは

  • チリ地震津波2010をみんなはどう捉えたか(その2) くねくね科学探検日記

  • チリ地震津波2010をみんなはどう捉えたか(その1) くねくね科学探検日記

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