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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/yogorouza_1979 (5)

  • 「普通の生活」  景山民夫はなぜ死んだのか?  - シャルル・パナール博士の異常な愛情

    以前、シトロエンについて長い文章を書いたがその時 「そういえば景山民夫が学生時代に乗ってたのが確か2CVだったな・・・」 と学生時代に読んだ彼のエッセイを思い出した。 出典は彼の初のエッセイ集であり講談社エッセイ賞に輝いたこの「普通の生活」である。 売れっ子放送作家だった景山民夫の過去から現在に渡るエピソードが面白おかしく書かれている。 発表は1984年である。 久しぶりに読んだが正直言ってシトロエンのエッセイ以外かなり読みづらいエッセイだった。 飛ばし飛ばし読んで恐縮だが読み終えた感想としては 景山民夫は死ぬべくして死んだ ってことだ。 このエッセイを読むと景山民夫が 俺ってこんなに面白いでしょ? 俺って世界を股にかけてこんなに波乱万丈に生きてるでしょ? 俺ってこんなに物事にこだわってるでしょ? だから俺って他の誰よりも忙しいけど「人生を楽しんでる」でしょ?

  • ビートルズ神話の真相  リンゴ・スターは凡才だったのか? - シャルル・パナール博士の異常な愛情

    死後30年近く経過した現在でもカリスマ性が衰えないジョン・レノンや今でも第一線で活躍中のポール・マッカートニーの才能を疑う人間は少ないだろう。 彼等が成した偉業は否定しようがなくジョンもポールもまごうことなき天才だったからである。 ジョージについてもビートルズ時代に「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」「サムシング」「ヒア・カムズ・サン」と言う至極の名曲を発表しておりその才能は疑いようがない。 余り言及する人が少ないがジョン作の「ヘイ・ブルドッグ」を退けシングル「レディ・マドンナ」のB面に抜擢された「ジ・インナー・ライト」は当時ポールが激賞している。 中途半端にロックを知った輩がジョージのギタリストとしての腕前を馬鹿にするが馬鹿はお前である。 確かに技術的には現在のそれと比較すると大したことはないがビートルズ前期においてジョージの丁寧で味のあるプレイはビートルズ・サ

  • たま  一発屋にあらず!日本で最も過小評価されているバンド - シャルル・パナール博士の異常な愛情

    若い世代はたまのこと知らないだろうね。 我々の世代以上は知っているが誤解している。 ほとんどの人が「さよなら人類」だけが大ヒットした一発屋だと思っているから。 小学校の頃の私が最も熱を入れていたアーティストがたまだった。 彼らの音楽が大好きだったしメンバー全員を天才だと思っていた。 たまのメンバーは 柳原幼一郎 ピアノ、アコーディオン、オルガン 知久寿焼  マンドリン、ギター、ハーモニカ、 滝晃司  ベース 石川浩二  パーカッション、縦笛 である。 この4人はそれぞれが独力で作詞・作曲が出来ヴォーカルも取れた。 そして4人の書く楽曲はそれぞれの個性が溢れたものだった。 大雑把に表現すれば 柳原 覚え易いポップ・ソング 知久 前衛的な芸術性の高い曲 滝 綺麗なメロディラインを持つバラード 石川 シュールなコミック・ソング と見事に住み分けが出来ていた

  • 神話となった20世紀の英雄たち Ⅲ  転がる石のように - シャルル・パナール博士の異常な愛情

    「幸福は、体のためには有益であるが、思考(マインド)の力を育てるのは悲嘆である」 マルセル・プルースト 1950年代の若き英雄は超大国であるアメリカのそれも映画界から出現した。 しかし1960年代に入ると新たな英雄は海を隔てた老帝国イギリスからそれも音楽界から出現することとなった。 ウェールズのチェルトナム出身の一人の青年はマリリン・モンローのような見事な金髪でジェームズ・ディーンのように反逆的であった。 彼の名をブライアン・ジョーンズという。 現在でも現役で活躍する世界最強のロック・バンド、ローリング・ストーンズの創設者である。 彼の成した偉業と破天荒な人生を振り返ってみたい。 ブライアン・ジョーンズにまつわる多くのエピソードやその滅茶苦茶な生き様は私の願望であるが絶対に真似したくない、否、絶対に出来ないだろう。 伝記に書かれたその派手な女性遍歴は誇張されたものではなく

  • キンクスならびにレイ・デイヴィスの描く素晴らしき世界 - シャルル・パナール博士の異常な愛情

    随分前から大英帝国が誇る真に偉大なるバンド、キンクスとレイ・デイヴィスについて書きたいと思っていたがこれから書こうと思う。 キンクスつまりはレイ・デイヴィスの音楽ってのは私みたいな人種には両耳から入って五臓六腑に染み渡る。 それくらい奥深い音楽なのである。 この深遠さをキンクスを全く聴いたことがない人間にどう伝えればいいか非常に難しい。 恐らく最も一般に知られているキンクスの楽曲は1964年に発売され大ヒットした'You really gat me'だろう。 この曲はビートルズに始まるブリティッシュ・インベイジョンの一躍を担う屈指の名曲であるばかりか元祖ガレージであり元祖パンク・ロックとも言われる。 しかし私から言わせれば'You really gat me'など大河の一滴に過ぎないのである。 イギリスのロック界には奇人変人と形容される輩に枚挙に暇がないが最も不可解な人物こそ

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