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ブックマーク / nelja.jp (13)

  • 原作そのままの絵で聖帝・サウザーがダメ人間化する、今年度No.1の著作権の無駄遣い――「北斗の拳 イチゴ味」(原案:武論尊・原哲夫/シナリオ:河田雄志/作画:行徒妹・協力:行徒) | nelja

    原作そのままの絵で聖帝・サウザーがダメ人間化する、今年度No.1の著作権の無駄遣い――「北斗の拳 イチゴ味」(原案:武論尊・原哲夫/シナリオ:河田雄志/作画:行徒妹・協力:行徒) 歴史的ヒット作のスピンオフというのは、このところすっかり定着してきた。もちろんオリジナルの作者人が手がけるものは昔から多いが、最近は別の作家が描くパターンも多い。もっとも代表的なのは機動戦士ガンダムで、外伝からパロディまでさまざまな形で派生作品が生まれている。最近だと「進撃の巨人」(諫山創)あたりは、連載中でありながらスピンオフが次々に誕生している。 そんな感じで、なんだかかたい感じで始めてしまったが、今回取り上げる作品はそんなマジメに話すような作品ではない。一言でいうなら、バカ。2文字ですむ。だが、2文字ですますと手抜き原稿だと思われるので、残念ながらもう少し書かないといけない。でも、最後まで読んでも「この作

  • 講談社のフィルムパックコミックに改良か? 書店員の間で歓喜の声 | nelja

    「進撃の巨人」12巻を撮影。わかりにくいが、赤で囲んだ部分に小さな穴が開いている。穴を広げるイメージで引っ張ると簡単に開くことができた。 「進撃の巨人」12巻は出版社側がビニールパックを施し、ビニールパックの上にバーコードや金額などのシールを貼っている、版元フィルムパック商品。昨年暮れ頃から講談社が積極的に進めており、フィルムパックの是非については、書店員などの間でもたびたび議論になっていた。 今回話題になったのは、三省堂海老名店のつぶやき。同アカウントは今月発売の講談社フィルムパック済みコミックのフィルムに、小さな穴が開いていることを発見し、そこから引っ張ることで、簡単にフィルムパックを開けることができると報告している。 ネルヤ編集部でも「進撃の巨人」12巻ほか、12月発売の講談社フィルムパックコミックで、通気口のようなごく小さな穴を確認した。三省堂海老名店のつぶやきでは、「表4側」(バ

    講談社のフィルムパックコミックに改良か? 書店員の間で歓喜の声 | nelja
  • 電子書籍の半額セールは本当にマンガ好きにとって福音なのか? KADOKAWAセールのインパクトと電書市場の未来像 | nelja

    電子書籍の半額セールは当にマンガ好きにとって福音なのか? KADOKAWAセールのインパクトと電書市場の未来像 マンガについてのあれやこれやを、編集長がふんわり語るこのコラム。今回は年末だし、いい加減今年の電子書籍について書き残したことを書いておこうか、というような話を。 ■KADOKAWAの半額セールが電子書籍市場とユーザーに残したインパクト 「今週の」とかついてる割に、毎週出る気配が全くないこのコラムなのだけれども、気がつくと12月も暮れに近づいてしまい、いい加減今年を振り返っておかないといけないタイミングになってしまった。そんなわけで、だいぶ久しぶりにコラムでも書こうかと腰を上げたわけだ。 「1年を振り返るタイミング」といっておいて何なのだが、じゃあ、総括的に何か振り返っておこうと思っているかというと、そういうわけでもない。今年語り残したと思っている電子書籍について、2013年のう

  • 4年ぶりの日暮登場で考える、「サザエさん時空」ならぬ「こち亀時空」 | nelja

    日30日は、朝から「こち亀」こと「こちら葛飾区亀有公園前派出所」がTwitterなどで話題になっている。「こち亀」読者にはおなじみの日暮熟睡男(ひぐらし・ねるお)が、ジャンプ誌上に登場したためだ。 日暮熟睡男は、4年に1度、夏季オリンピックが開催される年だけ登場するキャラクター。80年のモスクワ五輪以来オリンピックイヤーには欠かさず登場し続けている。ロンドンオリンピックが開催された今年も、きちんと誌面に登場したというわけだ。 この日暮熟睡男、4年に1度しか出ないという設定自体もすごいし、それが名物キャラクターになるほど続く「こち亀」という作品もすごい。だが、日暮熟睡男が成立するということ自体が、実はかなり特殊なことだったりもする。 ■「こち亀」は「サザエさん時空」作品か? 「サザエさん時空」という言葉がある。「サザエさん」のように、どんなに時代が変わってもキャラクターたちが年を取らず、永

  • WJで「重版出来」に「じゅうはんでき」とルビが振られたことから、「でき」をめぐる考察に | nelja

    17日発売の週刊少年ジャンプ2013年16号で、「重版出来」に「じゅうはんでき」のルビが振られていたことがきっかけとなって、「重版出来」の読み方、慣例が一部で話題になった。 「重版出来」は「じゅうはんしゅったい」が来の読み方。今回、週刊少年ジャンプの「クロス・マネジ」(KAITO)の冒頭で、「JC『クロス・マネジ』①巻、重版出来ッ!!」の文字に「でき」のルビが振られたことは、読者の間でも誤読ではないかと指摘されていた。 だが、一方で書店員のアカウントなどからは(「しゅったい」が正しいのは承知の上で)、取次や版元の書店営業の人間など含め、現場では「でき」と読む人がほとんどという報告もあり、「重版でき」は「正しくはないものの、現場レベルでは使われる読み」であるようだ。 ただし、編集関係者となるとやはり「でき」は誤読として眉をひそめられるケースが多いようで、「しゅったい」が当たり前という反応が

  • マンガのビニールパック事情がちょっと変わり始めたかも | nelja

    編集長・小林がマンガについての話題をゆるゆる語る週刊コラム。今週は重箱の隅をつつくような話を。 ■版元シュリンクが始まったの、気付いてました? この間年が明けたと思っていたら、2月ももう終わりだそうで、ちょっと何を言っているかわからないというか、新手のスタンド攻撃でも受けている気分なのだけど、「どうも3月は気で明日からやってくるつもりらしい」という情報を入手して、正直今発狂寸前だ。気で明日から3月を始めるつもりらしい。よろしい、ならば戦争だ……!(各種〆切と) とか言っていても、実際書店に行くとビッグコミック系の新刊(通常30日発売)が並んでいたりするので、もはや現実を受け入れるしかない。2月は死んだ、もういない。 そんなわけで、目下月末の新刊をチェックしている状態なのだが、最近の講談社・モーニング系の新刊で面白い試みが始まっている。一部タイトルで、版元によるシュリンクが行われているの

  • 【書店ぶらり旅Vol.02(後編)】客を“歩きまわらせる”店を支える驚異のメンテナンス――あおい書店横浜店 | nelja

    読者とマンガの出会いの場、書店にお邪魔してレポートする「書店ぶらり旅」。今回は新刊よりも既刊が動く店、あおい書店横浜店を訪ねているが、後編ではその棚をじっくりチェックしていく。 →前編はこちら 今回のぶらりメンバー 小林聖(@frog88):ネルヤ編集長兼フリーライター。年間マンガ購入数は約750冊。4月に行った取材の記事がようやく今上がったというのはすべて小林が悪い。

  • 【書店ぶらり旅Vol.02(前編)】「大型書店はAmazon化すべきか?」という問いかけへのひとつの解答——あおい書店横浜店 | nelja

    売り場が広いというのは、書店にとってそれだけで武器になり得る。広ければ広いだけ、たくさんのが並べられる。欲しいに巡り会える確率も上がる。そういう考え方を究極的に拡大したのがAmazonをはじめとしたネット書店だ。事実上無限の売り場に24時間営業。しかも、ネットさえあれば全国のどこでも最寄り店になる。 では、大型書店の行き着く先はAmazonなのか? 広いコミック売り場を持つあおい書店横浜店が我々に提示する答えは、おそらく“No”だ。 ■新刊よりも既刊が売れる店 さて、レポートをお届けする前に、まずは編集部からお詫びを申し上げなくてはならない。ぶらりメンバーがあおい書店横浜店にお邪魔したのは、今年の4月末。そして、今が10月。これは、この原稿を担当するライターの小林が悪い。普段から原稿が遅い遅いとはいわれているが、気を遅筆がついうっかり気を出した結果、半年が経過した。小林が悪い。さら

  • 「女子」の縮小再生産から抜け出させてくれる、「30代女子」への解答――「君の天井は僕の床」(鴨居まさね) | nelja

    「女子」の縮小再生産から抜け出させてくれる、「30代女子」への解答――「君の天井は僕の床」(鴨居まさね) 鴨居まさねは少女マンガの新しい地平だと思う。 少女マンガは、伝統的に老いを描くのが苦手なジャンルだ。というより、加齢というテーマ自体が女性にとって難しい問題なのだ。 男の成長モデルと通過儀礼は年齢的な限界や制限が多くない。子どもを作ることは中年と呼ばれる年齢になっても不可能ではないし、結婚や家庭以外にも会社での出世など、人生のステージを変えてくれる(社会的に加齢させてくれる)通過儀礼がたくさん用意されている。要は結婚や家庭と無関係でも「いい年の取り方」が想定できるのだ。だから、ある意味では結婚しなくても明るく加齢できる、そういうモデルケースを(実際に実現可能かはともかく)描きやすい。 だが、女性の場合はなかなかそうもいかない。出産のリスクや限界は男よりもずっと早くやってくる。そういうこ

  • 電子書籍の店頭販売はナンセンス? 有意義? 電子時代におけるリアル書店の意義とは | nelja

    書籍流通を行う、取次大手のトーハンが3日、デジタルコンテンツの店頭販売システムを開発したことを発表した。おおざっぱにいえば、電子書籍を書店の店頭で購入できるようにするシステムで、今年12月には提供開始予定だという。 このニュースはTwitterなどでも話題になったのだが、面白いのはその反応だ。「面白い」と評価する人もいる一方で、「電子の意味がない」という否定的な反応も多く目にとまった。 たぶんこの温度差は、書店に対するスタンスの違いから生じている。 ■電子書籍を店頭で売るのはナンセンス? 電子書籍なのに書店で売るなんて馬鹿げているという主張は正しい。全国どこでも、ユーザーの好きなときにすぐを買えるのが電子書籍の優れたところだ。 しかも売り切れがない(=入荷数の違いがない)のだから、ますます書店を渡り歩く意味はない。書籍の市中在庫問題についてのコラムに対して、「電子書籍ですべて解決」という

  • 匿名の世界に名前が付くとき――「コミック星新一 親しげな悪魔」(石黒正数・渡辺ペコ・道満晴明・白井弓子ほか) | nelja

    小説のコミカライズはいまやそれほど珍しいことではない。小説は読まなくてもマンガなら読むという人もいるだろうし、原作の世界をビジュアライズされた形で見てみたいと思う人も多いだろう。 ただ、星新一のコミカライズというのはちょっと特別だ。 “ショートショートの神様”と呼ばれた星新一は生涯を通して1000編以上のSF短篇を残している。そのどれもがとびきりの着想に満ちており、今改めて読んでも思わず膝を打ってしまう。ちっとも古びないのだ。 そういうアイディアの鮮やかさが、星新一の“古びなさ”を作るの最大の要因であるのは間違いないが、もうひとつ大きいのは、その世界の匿名性だ。 読んだことのある人ならよく知っているように、星新一のショートショートにはほとんど固有名詞が出てこない。登場人物たちも基的に“N氏”とか“エフ博士”といった記号的な名前しかついていない。生々しい手触りをあえて排除することで、星新一

  • Amazon売り切れ、“難民”発生。でも重版なし――“余ってる”のに品薄になるマンガの流通ジレンマ | nelja

    マンガや書籍は店頭にない場合、書店から注文することができる。これは昔からある方法なので利用したことがある人も多いだろうが、ご存知のとおりすべての作品が必ず手に入るわけではない。 22日、こうしたマンガの流通と在庫をめぐる問題がTwitterの書店員やマンガクラスタの間で話題になった。 ■TLで話題に上がった「市中在庫」とは何か? 書店で注文しても入荷できないというとき、いくつかのパターンが考えられる。代表的なのは、いわゆる「絶版(=品切れ重版未定)」。出版社にもすでに在庫がなく、かといって重版する(新たに作品を作る)予定もないので手に入らないというケースだ。 だが、商品はあるのに手に入らないということもある。たとえば、「市中在庫」が多すぎる場合だ。 「市中在庫」というのは、書店にある在庫のこと。日の場合、一般的にが店頭に並ぶとき、出版社から委託販売されている形になり、売れなかった場合は

  • 少年マンガ中心のフランスに少女マンガの風? 萩尾望都、ネコミミ・浴衣姿で花の都パリに! | nelja

    「11人いる!」「トーマの心臓」などで知られる日を代表する少女マンガ家・萩尾望都が、「Japan Expo」 (7月5日~7月8日)に登場した。 Japan Expoは毎年この時期にフランス・パリで行われている欧州最大の日文化イベントで、アニメやマンガ、ゲームなどのブースが立ち並ぶ、フランスにおけるオタクの祭典だ。13回目となった今年は4日間で20万人以上の来場者が訪れている。 講演やライブなども行われるJapan Expoだが、萩尾望都は同人ゾーンに自らブースを構え、原画やJapan Expo限定の同人誌などの販売を行った。コスプレも多い祭典ということで、萩尾もこの日は浴衣にネコミミという出で立ちで会場を盛り上げていた。 日では今年4月に紫綬褒章を受章し、「少女マンガの神様」とも呼ばれる萩尾望都だが、フランスでの知名度は皆無に近い。 というのも、フランスでの人気作品はもっぱら少年マ

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