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ブックマーク / premium.nikkeibp.co.jp (5)

  • bpspecial ITマネジメント

    新連載のコラム「ビジネスを考える目」は、コンサルタントの鈴木 貴博氏(百年コンサルティング 代表取締役)。鈴木氏が、日常生活 や仕事の場面で気づいたちょっとした「ビジネスのヒント」を毎週紹 介してもらう。携帯電話からユニクロまで、「消費者」と「ビジネス」 のちょうど中間に立った視点で、日のビジネスをじっと見つめて、 考えるコラム。 「総理、カップめんはいくらするかご存じですか?」 「400円ぐらいですかね」 少し前、国会でのこんなやりとりが話題になった。これは麻生首相が決して庶民の金銭感覚を持ち合わせていないことを示すエピソードとして流布されたが、では、読者の皆さんだったら、カップめんはいくらだと答えるだろうか。 実は、これはなかなか簡単には答えられない質問である。 そもそもカップめんには、いくつもの価格帯がある。日清品の「カップヌードル」のような定番商品に、同じく日清で言えば「

  • bp special ECOマネジメント/コラム

    50年を超える人生において、筆者が、「文字が全く読めない人の世界」に入り込んだのはたった2日である。2006年の6月中旬、インドのハイデラバードから北へ5時間、車で移動した先のパントゥルパッリー村にお邪魔したときのことだ。たった2日だが、その時の印象は強烈だった。なにせ、日では文字を読めない人に会うのは難しい。しかし、中国やインドでは文字を読めない人は結構いる。それが、この二つの、そして開発途上の大国を考える一つのポイントでもあると思う。 「文字が読めない」ということは、どういうことか。それは情報の伝達が著しく不自由になるということだ。この人口200人の村で、一種のバイオ種子詐欺に遭い、借金苦から夫が自殺した女性に会ったときのことは、忘れられない。子どもさんは2人。茅葺きの床が土間になっている小さな家に、親戚の支援で生活していた。この女性は、さまざまな理由で夫が自殺した場合には自国の政府

  • bpspecial ITマネジメント

    さて第三の説。「世の中に流通する書籍コンテンツが、そのままに近い形で電子書籍として流通するにはまだ時間がかかる」。この説にも、今日は“チャレンジ”してみたい。 まず基スタンスとして、この説に反論する人は少ないだろう。実際に書店で売れたベストセラーが電子書籍としてもベストセラーになっている作品があるのだろうか、寡聞にして僕はそのような例を知らない。書籍が電子書籍化されたからといってそれほど売れていないのが実情だ。 なぜそうなのだろうか? 大きな理由は、紙というメディアの使い勝手のよさにある。いくら液晶ディスプレイの性能が上がってきているとはいえ、いまだに目に一番やさしくて読みやすいメディアは紙である。ブログのように検索したり、毎日中身が更新されたりするものであれば、ノートPCを通じて読むのも致し方がないが、こと書籍のようにそれ1冊で完成されたものである場合、紙に印刷された書籍の方がはるかに

  • 「ロングテール」は電子書籍をブレイクさせるか?

    新連載のコラム「ビジネスを考える目」は、コンサルタントの鈴木 貴博氏(百年コンサルティング 代表取締役)。鈴木氏が、日常生活 や仕事の場面で気づいたちょっとした「ビジネスのヒント」を毎週紹 介してもらう。携帯電話からユニクロまで、「消費者」と「ビジネス」 のちょうど中間に立った視点で、日のビジネスをじっと見つめて、 考えるコラム。 「ロングテール」は電子書籍をブレイクさせるか? 僕と電子書籍の付き合いは長い。最初に「電子ブック」と呼ばれる代物(しろもの)を買ったのは、もう15年以上前のことだった。それ以来、ずいぶんの年月がたっているが、電子書籍はいつになったら格的にブレイクするのだろうか。いくつか説を打ち立ててみたい。 まず最初の説。「電子書籍は既にブレイクしている」というもの。これはどういう説かというと、ブログこそが電子書籍で一番ブレイクしている成功コンテンツなのだという説である。

  • 落としたクリップを拾うコスト

    百年コンサルティング 代表取締役。東京大学工学部物理工学科卒。1986年に世界的な戦略コンサルティングファームであるボストンコンサルティンググループに入社。ハイテク領域の大企業に対するコンサルティングを数多く手がける。1999年にインターネットベンチャー企業のネットイヤーグループの取締役SIPS事業部長に転身。2003年に独立し、百年コンサルティングを創業。企業の寿命30年の壁を越えるための成長戦略支援を行っている。 「そのコンサルタントが言うには、仕事中に床にペーパークリップを落としたときは拾ってはだめだと教えているんだ。そんなことしていたら気が散って仕事が手につかなくなるじゃないか。なんでそんなばかなことを教えるんだ」。 父の会社に来たのは原価管理のコンサルタントで、ホワイトカラーの従業員に対してコスト意識を植え付けるための象徴的事例として、落としたクリップの話をしたらしい。

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