新連載の本コラム「ビジネスを考える目」は、コンサルタントの鈴木 貴博氏(百年コンサルティング 代表取締役)。鈴木氏が、日常生活 や仕事の場面で気づいたちょっとした「ビジネスのヒント」を毎週紹 介してもらう。携帯電話からユニクロまで、「消費者」と「ビジネス」 のちょうど中間に立った視点で、日本のビジネスをじっと見つめて、 考えるコラム。 「総理、カップめんはいくらするかご存じですか?」 「400円ぐらいですかね」 少し前、国会でのこんなやりとりが話題になった。これは麻生首相が決して庶民の金銭感覚を持ち合わせていないことを示すエピソードとして流布されたが、では、読者の皆さんだったら、カップめんはいくらだと答えるだろうか。 実は、これはなかなか簡単には答えられない質問である。 そもそもカップめんには、いくつもの価格帯がある。日清食品の「カップヌードル」のような定番商品に、同じく日清で言えば「