d47 MUSEUMの第31回目の企画展となる今回は「手芸」をテーマに、布や糸をはじめとする素材や、鋏や針など手を動かしつくるための道具を紹介します。 私たちD&DEPARTMENTでは、2014年より、産地に保管されていた生地見本を再利用するプロジェクト「FROM LIFESTOCK」に取り組んでいます。各地の生地産地や縫製工場を巡るなかで、日本の基幹産業のひとつだった繊維産業が、バブル崩壊以降、輸入品に押されながらも、存続の道を模索する様子を目の当たりにしてきました。そして現在は、技術の継承や発信を目的とした、独自のファクトリーブランドの立ち上げや、産地ツアーも活発化するなど、産地全体での動きも生まれています。一方で、ファッション業界としては、高性能な素材や技術を持ったメーカーはブランド名の下に隠れ、私たちが直接的にその存在を知る機会はほとんどありません。 今回の展覧会では、日本各地の