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ブックマーク / jazztokyo.org (90)

  • #1322「Skywalker」sara(.es)+沼尾翔子 古巻和芳個展関連Live@Gallery Nomart

    text by Akira Ohshima 大島彰 photo by Munemyouou Hozan 保山宗明玉/Ring Okazaki 岡崎 凛 古巻和芳個展関連Live『Skywalker』8月24日(土)、大阪「Gallery Nomart」~深江橋から宇宙へ 沼尾翔子 vocal, guitar sara (.es) piano, etc. ………ふわふわと、空を舞う。 この日の主役は会場の展示空間に張られた糸の上をやじろべえのようにバランスを取って歩く人物の木彫「Skywalker」No.21。綱渡りをしているのは身長52センチの少女。ゆらゆらと揺れながら、《わたしはここにいるよ》と、どこか童謡的な佇まいのワンピを着た少女が歌っていました。 少女を挟んで、木彫のドレスと同じラインのニットを着た沼尾さん、アイボリーのドレスを着たsaraさんが登場。 沼尾さんにとっては初めての会

    #1322「Skywalker」sara(.es)+沼尾翔子 古巻和芳個展関連Live@Gallery Nomart
  • Live Evil #50 「うた:さがゆきと沼尾翔子」

    text & photo:Kenny Inaoka 稲岡邦彌 さがゆき「中村八大特集」 さがゆき(vo,g) 八木のぶお(harp) 中野 Sweet Rain 7月20日 遠藤ふみ (p)沼尾翔子(vo) 蒼波花音(as) 中野 Sweet Rain 8月2日 沼尾翔子(vo) 遠藤ふみ(p) 三嶋大輝(db) 林頼我(ds) 渋谷・公演通りクラシックス 8月8日 ごく短い間にふたりの女性ヴォーカルを聴いたメモ的感想。 打合せのアポのオプションの中から選んだのがさがゆきさんと八木のぶおさんの中村八大特集。アポの相手はランダムスケッチの大島さんで、大島さんといえば阿部薫の出版で知られた人物なので、さがゆきさんのオプションが意外だった。さがさんと八木さんは昨秋の『中村八大楽曲集』(メタ)が好評で、その後ふたりで北海道を含む全国をツアーしているとのこと。八大さんの楽曲は、「八・六・九」六:永

    Live Evil #50 「うた:さがゆきと沼尾翔子」
  • インプロヴァイザーの立脚地 vol.23 池田謙

    Text and photos by Akira Saito 齊藤聡 Interview:2024年8月6日 神保町・月花舎にて 池田謙は俯瞰の音楽家である。自身の音には確固たる方法論がありながら、自我を表出させることを極端に回避する。現代美術や小説も手掛けるかれの展開するマンダラはどのようなものか。 中心性 池田がバークリー音楽大学で専攻したのはジャズのエレキベースである。そこで、自分自身の音楽的根拠や中心性に疑いを持ってしまった。ばりばりに弾くアメリカの同級生たちを目の当たりにし、その一方で、日でも演っていたブルースなどを続けている。なぜ自分はそのようなことをしているのか。 かれは電子音楽に移行することにした。90年代に入ってからシンセサイザーなどの機材が安く市場に出てきたこともある。歴史のない音楽をやりたかった。まだバークリーでも譜面偏重で電子音楽を教えておらず、で独学した。 8

    インプロヴァイザーの立脚地 vol.23 池田謙
  • #162 来日直前インタビュー:クリス・ピッツィオコス Chris Pitsiokos

    Interview: クリス・ピッツィオコス Chris Pitsiokos Interviewed via email Aug. 7th – 23rd, 2017 Questionnaire by 剛田武 Takeshi Goda & 齊藤聡 Akira Saito Translation by Yoko 剛田武 Takeshi Goda Photos by 齊藤聡 Akira Saito(March 2015 New York) クリス・ピッツィオコス Chris Pitsiokos (as, etc.) 1990年ニューヨーク生まれ。高校時代にクラッシック・サックスの第一人者フレデリック・ヘムケに師事し高度な演奏テクニックを身につけ、コロンビア大学時代に前衛ジャズと電子音楽に傾倒。2012年大学卒業と同時にブルックリンの即興シーンに登場。ノイズと同質のノンブレス奏法の高速タンギングで

    #162 来日直前インタビュー:クリス・ピッツィオコス Chris Pitsiokos
  • #2337 『閔小芬 / METTA』

    Text and interview by Akira Saito 齊藤聡 SKU AIR118 Min Xiao-Fen 閔小芬 (pipa, ruan, sanxian, finger piano, sound effects, and voice) River Guerguerian (Middle Eastern and Indian frame drums, kanjira talking drums, berimbau, doumbek, Chinese gongs, hand-pan, didgeridoo, rain stick, drum set, and voice) 1. Magnetic 2. Mellow 3. Magic 4. Mystique 5. Mingle 6. Mirth 7. Mild 8. Mighty 9. Mudita 10. Maitri 1

    #2337 『閔小芬 / METTA』
  • インプロヴァイザーの立脚地 vol.22 徳永将豪

    Text and photos by Akira Saito 齊藤聡 Interview:2024年7月12日 神保町にて 徳永将豪(とくながまさひで)はロングトーンを追求するアルトサックス奏者であり、日の即興音楽シーンでも特異な存在である。その演奏は、模索の結果たどり着いた「音の基礎研究」だった。 原体験 徳永にとっての原体験は1997年、中学生のときだ。地元の山口市にはDISKBOXというCD店があり、徳永はそこに入り浸っていた。オーナー(当時)の一楽儀光がしてくれる話には影響を受けた。ある日、その一楽が出演するというので、よくわからず「I.S.O.」のコンサートを学ランで観に行った。Sachiko MがAKAIのサンプラーからピーという電子音を発し、一楽がドラムを叩き、大友良英がターンテーブルを操った。徳永は「やらなきゃ」と思った。 これがきっかけになった。地元にはときおりライヴが

    インプロヴァイザーの立脚地 vol.22 徳永将豪
  • カーラ・ブレイ『Escalator Over The Hill』と前後したラージアンサンブル作品の音像について by 吉田隆一

    text by Ryuichi Yoshida  吉田隆一 カーラ・ブレイ『Escalator Over The Hill』(JCOA/WATT/1971年)はとても異様なアルバムです。それは音楽の指向がポール・ヘインズによるテキスト=現代詩の抽象性と完璧に嚙み合った結果だと私は考えています。音楽単体でこの異様さに辿り着いたのではないはずです。 とはいえ、その製作過程は私にとって謎の多いものでした。カバー演奏を長年夢想していましたが、できればその為に解き明かしておきたい「過程の謎」がありました。それを知らないと、意図を読み違える可能性があるからです。言い方を変えれば……それさえ知っておけば、再現困難(あるいは再現不能)な部分をどうしたら良いのかがわかるはずなのです。何処をどう抽出すべきなのか……難しくともどうしても外せない部分、省略しても良い部分、置き換え可能な部分の、編曲上の見極めができ

    カーラ・ブレイ『Escalator Over The Hill』と前後したラージアンサンブル作品の音像について by 吉田隆一
  • 風巻 隆「風を歩く」から Vol.27「ソロを作るということ」

    text & photo:Takashi Kazamaki 風巻 隆 88年、はじめてのヨーロッパ楽旅のなかで、眠れない夜を何度も過ごした。もちろん夜中の3時や4時、そして早朝の5時に教会の鐘がギンゴンガンゴンいつまでも鳴り響くという慣れない環境もあったけれど、84年、87年のニューヨークではミュージシャンとしての自分を売り込むことを経験し、思いのほか自分の活動をダウンタウンの音楽シーンが評価してくれ、88年に西ドイツのレーベルからLPをリリースすることに至った。そうして足を運んだヨーロッパでは、ゲントの「LOGOS」にしても、アイントホーフェンの「HET APPOLOHUIS」にしても、ボクをアーティストとして受け入れてくれていた。 ただ、その頃のボクはアーティストとしての自覚はまったくなく、これまで自分がやりたいと思ってやってきた即興演奏をするほかはなく、誰のものでもない自分だけの楽器

    風巻 隆「風を歩く」から Vol.27「ソロを作るということ」
  • インプロヴァイザーの立脚地 vol.21 MIYA

    Text and photos by Akira Saito 齊藤聡 Interview:2024年5月26日 月花舎・ハリ書房(神保町)にて MIYAはフルート奏者であり、モジュラーという電子楽器をフルートと組み合わせる世界唯一の人であり、また日の伝統音楽を演る人でもある。それぞれの活動が、彼女の原点であるフルート演奏にフィードバックされるのがおもしろいところだ。 気が付いたら迷いがなかった 気が付いたら、音楽を続けてゆくことに迷いがなかった。小学校ではリコーダーが得意で、笛に関すること、ことばではなく呼吸を使った表現に興味を持った。リコーダーの試験があって、彼女は順調に合格していった。ところが最後の試験問題に解らないところがあった。そこにはフェルマータ(音符や休符を記譜上の時間よりも延ばす記号)があった。余韻をはじめて体感した彼女は、はじめて「これが音楽なんだ」と感じたのだという。そ

    インプロヴァイザーの立脚地 vol.21 MIYA
  • #2323 『エリ・ウォレス+レスター・セント・ルイス+ニック・ノイブルク/Live at Scholes Street Studio』

    Text by Akira Saito 齊藤聡 gaucimusic https://gaucimusic.bandcamp.com/album/eli-wallace-lester-st-louis-nick-neuburg-live-at-scholes-street-studio Eli Wallace (piano) Lester St. Louis (cello) Nick Neuburg (drums) 1. Wallace/St.Louis/Neuburg, Live at Scholes Street Studio Recorded by Rene Allain at Scholes Street Studio on 7/15/22 Mixed & Mastered by John Epperly Produced by Stephen Gauci Photos by Re

    #2323 『エリ・ウォレス+レスター・セント・ルイス+ニック・ノイブルク/Live at Scholes Street Studio』
  • インプロヴァイザーの立脚地 vol.20 蒼波花音

    Text and photos by Akira Saito 齊藤聡 Interview:2024年5月14日 月花舎・ハリ書房(神保町)にて 静寂と静寂とのあわいにいるような蒼波花音(あおなみかのん)の演奏は、多くのリスナーを驚かせ続けている。彼女は自分自身について「つねづね遅れを取るけれど、その先に良いことがある」人生だなと感じているという。 クラリネット 特に音楽に熱中していたわけではない。ピアノを習ってはいたが、好きではなかった。だが、小学5年生のとき「サックスを始めよう」と決めてしまった。テレビで見たのだったか、見た目がカッコよくてピンときた。そして、卒業文集には中学に入ったらサックスをやると書いた。 中学で吹奏楽部に入部したら、サックス担当がたくさんいて、先輩にクラリネットはどうだとそそのかされた。そんなに自己主張が強いほうではなかったし、部活以外で演奏するという選択肢は思いつ

    インプロヴァイザーの立脚地 vol.20 蒼波花音
  • #2027 『中尾勘二トリオ / Kanji Nakao trio』

    text by 剛田武 Takeshi Goda LP/DL : Tonkatsu Records tonkatsu-01 中尾勘二 Kanji Nakao : tenor sax, soprano sax, klarinette 古池寿浩 Toshihiro Koike : trombone 宇波拓 Taku Unami : guitar A1. Comin Thro’ the Rye A2. Warszawianka A3. Matsushima A4. Mary had a little lamb B1. Moritat B2. Vy shertvoju pali B3. Paris B4. Goodbye recorded in Tokyo, between June and November, 2015 engineer : TU cover photo : KN tonkats

    #2027 『中尾勘二トリオ / Kanji Nakao trio』
  • #01 『マヘル・シャラル・ハシュ・バズ / maher shalal hash baz 第1集』

    text by 剛田武 Takeshi Goda Cassette Tape : midheven dubbing service Side A 1 心と魂と思い 2 末日記1 3 ルーアハ 4 彼女は待てなかった 5 女の中で最も美しい者よ 6 夏 7 ときどきけんは 8 Don’t Think Twice 9 昔の月 10 95½ Ave.B N.Y.Ny. Side B 1 過去の知られていない幸福 2 何年か前 広尾の天現寺交差点を車で通り過ぎたときに浮かんだ唄 3 一橋大学構内の朝の歌 4 街角のカレッジ 5 この世の下る坂道を私は上る 6 河口湖畔にて 7 蝶 8 山の羊 9 八日目の休み 10 人生の束 11 嘘の風土記はうす青い/女給の休息は苦い水飴 Bandcamp 便利一辺倒の時代こそ、面倒臭い音楽体験をしたい。 新型コロナによる自粛生活の影響で、サブスクリプションが消

    #01 『マヘル・シャラル・ハシュ・バズ / maher shalal hash baz 第1集』
  • インプロヴァイザーの立脚地 vol.19 吉田隆一

    Text and photos by Akira Saito 齊藤聡 Interview:2024年4月7日 町田ノイズにて 吉田隆一のことをバリトンサックス奏者と呼ぶだけでは不十分だ。SFへの深い造詣をもとにした文筆(日SF作家クラブの理事も務めているのだ!)、サックス奏者たちの演奏法の分析、ラージアンサンブルのプロジェクト、無伴奏ソロなど、八面六臂の活躍ぶりである。 音楽家になるつもりはなかった 小学生のときからピアノや合唱をやってはいたものの、なりたいものは画家や漫画家だった。絵画教室に通い、小山田いくの漫画『すくらっぷ・ブック』(*1)から人格形成に影響を受けるような少年だった。中学でも美術部に入ろうと思い見学に行ってみたところ、ちょうど部が休みだった。そんなとき担任の教師が顧問を務める吹奏楽部と合唱団に入るよう誘われ、結局、入部することになってしまった。一方で吉田はSFが好きで

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  • #2308 『The Bass Collective / 瞬く森』

    Text by Akira Saito 齊藤聡 Photos by Akira Saito 齊藤聡 and Tatsunori Itako 潮来辰典 (noted) キングインターナショナル The Bass Collective Kazuhiro Tanabe 田辺和弘 (contrabass) Takashi Seo 瀬尾高志 (contrabass) Masao Tajima 田嶋真佐雄 (contrabass) Disc 1 1. 森の扉 2. ただ月をながむる 3. タンゴ・エクリプス全三章 4. Improvisation I 5. Echoes of Moonlight 6. Improvisation II Disc 2 1.アルダン・マードゥル 2. Improvisation III 3. 白い梟 4. Improvisation IV 5. 逆夢のブーゲンビリア 6.

    #2308 『The Bass Collective / 瞬く森』
  • インプロヴァイザーの立脚地 vol.18 石田幹雄

    Text and photos by Akira Saito 齊藤聡 Interview:2024年2月24日 渋谷・公園通りクラシックスにて 石田幹雄のピアノについて、「こんな感じ」だと説明することはむずかしい。その愉快なもどかしさの鍵は、石田のいう「中庸」「立体」「色味」かもしれない。 北海道 1981年生まれ。2000年に北海道大学に進学し、ピアノが弾きたくてJazz研究会に入った。それまではクラシックピアノを弾いていた。 大学を出てからも、いくつもの転機があった。秋田 “カニ” 祐二(ベース)が、石渡明廣(ギター)に引き合わせてくれた。そして石渡のブッキングにより、西荻窪のアケタの店、新宿ピットイン、横濱エアジンで、津上研太(サックス)、古澤良治郎(ドラムス)、石渡、秋田との共演が実現した。空気感を含め、またとないものを得た。刺激的だった。 同じころ、札幌のジェリコでギターの加藤崇

    インプロヴァイザーの立脚地 vol.18 石田幹雄
  • Interview #242 土取利行 多楽器奏者 Toshi Tsuchitori multi-instrumentalist

    Interviewed by Kenny Inaoka 稲岡邦彌 via Google Document, March 2022 Part 1: 桃山晴衣を通じて銅鐸、サヌカイトと出会う JazzTokyo:昨年の近藤等則とのデュオ・ライヴCDに続いて今年2月には『サヌカイト・ライヴ』のCDが復刻されました。近藤とのアルバムは未発表録音で追悼の意味もあったと思いますが、いずれもパンデミック下で活動が制限される中、アーカイヴを検証する作業を通してのリリースでしたか? 土取利行:今、ウクライナ問題がパンデミックの話題以上にニュースに取り上げられていますが、中国でコロナが発生したと言われたのが2019年の末で、日がパンデミック騒動になったのが翌年三月頃からでしたね。実は2015年の春頃から私はパリでピーター・ブルックの新作「バトルフィールド」のリハーサルと公演に時間を費やしていました。この作品

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  • インプロヴァイザーの立脚地 vol.17 武田理沙

    Text by Akira Saito 齊藤聡 Photos by Akira Saito 齊藤聡 and m.yoshihisa (noted) Interview:2024年1月7日 多摩川にて 武田理沙が『Pandora』でシーンに衝撃を与えてから5年以上。いまだスタイルを定めず分裂気味に突き進むこと自体が、彼女の独創性である。 ピアノ漬け、大学、東京 北海道生まれ。3歳からクラシックピアノを習い始めた。長いことピアノ漬けの生活を続けていたが、高校2年生のときに止めてしまう。コンクールで入賞することも無理だし、ましてや東京藝大に入ってクラシックピアノのプロになるなんてどだい無理だと悟ってしまったからだ。その一方でポップミュージックやゲーム音楽からは大きな影響を受けた。 彼女は一浪して弘前大学医学部保健学科に入った。音楽自体から離れるんだと思っていたにも関わらず、またピアノを弾きたくな

    インプロヴァイザーの立脚地 vol.17 武田理沙
  • #2181 『Delphine Dora / Hymnes Apophatiques』『デルフィーヌ・ドラ / 否定神学聖歌』

    text by 剛田武 Takeshi Goda CD : Morc Tapes morc 86 / DL : bandcamp Delphine Dora : Pipe organ, vocals 1. l’espace transcendant (超越的な空間) 2. la plénitude des signes (記号の充満) 3. s’extraire de l’abîme (奈落の底からの脱出) 4. ritournelle scolastique #1 (スコラ哲学的リトルネッロ #1) 5. athanor (錬金炉) 6. mystère indicible (言いようのない謎) 7. ritournelle scolastique #2 (スコラ哲学的リトルネッロ #2) 8. allégresse (歓喜) 9. l’immuable sous-jacent (根底に

    #2181 『Delphine Dora / Hymnes Apophatiques』『デルフィーヌ・ドラ / 否定神学聖歌』
  • ジャズ・ア・ラ・モード #7. チェット・ベイカーのミニマリズム

    7. チェット・ベイカーのミニマリズム Chet Baker’s  Minimalism text by Yoko Takemura 竹村洋子 photos: Printestより引用 2月といえば、ヴァレンタイン・デー。ヴァレンタイン、といえばチェット・ベイカー。ということで今回はチェット・ベイカー(Chesney Henry Baker Jr.、1929年12月23日 – 1988年5月13日)について。 2016年に公開された、イーサン・ホーク主演の映画『ブルーに生まれてついて: Born To Be Blue(ロバート・バドロー監督)』は、ウエストコーストのジャズシーンを代表する、チェット・ベイカーの自伝的映画である。イーサン・ホークが熱演しているのにも好感が持て、楽しく観た。内容がどこまでノンフィクションかということは問題ではなく、ファッションを中心に1950、60時代の文化をよ

    ジャズ・ア・ラ・モード #7. チェット・ベイカーのミニマリズム