素晴らしきラジオ体操 (草思社文庫) 作者: 高橋秀実出版社/メーカー: 草思社発売日: 2013/02/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る予想以上に真面目な本で、ラジオ体操の誕生と変遷について、過去90年程度の(限られた範囲の)日本の歴史を辿る内容の本になっている。誰もが知っているはずなのに、誰も知らない、というジャストミートなテーマ設定だ。現在のラジオ体操が生まれた過程はこんな感じだ。*1 ラジオ体操は、簡易保険局が、米国の方法を真似て、保険思想普及(と死亡率低下)のために昭和3年に始めた。(第二章) しかし、日本放送協会の放送で、保険の宣伝はできないということになり、新たな目的として「集団的精神の培養」を掲げた。(第三章) その後、さまざまな人を経る中で「禊」など、精神的・宗教的な意味合いも濃くなった。(第四章) 急速に広まったラジオ体操は、命令されてやるもの