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ブックマーク / science.srad.jp (33)

  • 気体から固体への状態遷移は「凝華」表記に | スラド サイエンス

    2022年年度の化学教科書からは使用する用語に大きな変化があったそうだ。啓林館の教科書用語の変更を説明した資料によれば、固体から気体に変化する状態遷移を従来と同じく「昇華」、気体から固体に変化することを新たに「凝華」と呼ぶことになったという。従来はどちらも昇華と呼称していた。このほかにも化学式のうちイオンを表す化学式を「イオンの化学式」と呼んだり、これまでは3~11族元素を「遷移元素」として扱っていたが、BeとMgがアルカリ土類金属になったことでこれも3~12族元素に変更されるなどしている。経緯の一部に関しては理系のための備忘録の記事が詳しい(啓林館 教科書用語の変更について[PDF]、難関大に行きたい人へさんのツイート)。 nemui4 曰く、

  • ラーメンは依存性が高い食べ物である | スラド サイエンス

    NEWSポストセブンの記事によると、ラーメン物依存症になりやすい中毒性の高い品なのだそうだ。薬フードライフ研究家の沢木みずほさんによると、中毒性の秘密はスープにあるのだという。とくにインスタントラーメンスープは、さまざまな材のエキスが含まれており、刺激の強い旨みに慣れてしまうと、天然のかつおぶしや煮干しで取っただしでは満足できなくなるのだそうだ(NEWSポストセブン)。 インスタントでなければ良いかというとそうでもなく、糖尿病専門医の市原由美江さんによるととんこつラーメンはリスクが高い存在とのこと。動物性脂肪と麺に含まれる糖質を一緒に摂ることにより血糖値が急激に上がり、血糖値を下げるためにすい臓からインスリンが分泌された結果、空腹でもないのに欲がわくという中毒性が発揮されるとのこと。

  • みちびき3号機の打ち上げが成功 | スラド サイエンス

    三菱重工業とJAXAは19日、準天頂衛星システム静止軌道衛星「みちびき3号機」を搭載したH-IIAロケット35号機の打ち上げを種子島宇宙センターで実施した(プレスリリース、 内閣府特命担当大臣談話、 YOMIURI ONLINEの記事、 動画)。 打ち上げが行われたのは19日14時29分00秒。約28分37秒後、みちびき3号機は正常に分離されて打ち上げは成功した。みちびき3号機は所定の軌道に向け、順調に飛行しているとのこと。

  • オーストラリア税関、検疫で貴重な植物標本を焼却処分 | スラド サイエンス

    フランス・パリの国立自然史博物館から貴重な植物標がオーストラリア・ブリスベンのクイーンズランド植物標館に送られたのだが、書類の不備により検疫で焼却処分されていたことが判明した(ABC Newsの記事、 Scienceの記事)。 焼却処分が問題になっているのは、18世紀にフランスの探検隊がオーストラリアで採取したものを含むデイジーのタイプ標6種類。検疫官は1月初めに到着した標について、不足している情報を提出するよう標館に要求した。しかし、標館側がメールアドレスを間違えたことで返信は3月初めまで遅れ、さらに不足していた情報の提出を求めている最中に処分が行われたという。この問題を受けてニュージーランドの植物標館が調査したところ、2016年に同館が送付したタイプ標1種を含む地衣類のサンプルも同じように処分されていたことが明らかになった。 件についてオーストラリア農業・水資源省は、

    オーストラリア税関、検疫で貴重な植物標本を焼却処分 | スラド サイエンス
  • NASA、宇宙探査機ボイジャーのメンテナンスのためFortran/アセンブリ言語を扱えるプログラマーを募集中 | スラド サイエンス

    NASAの宇宙探査機、ボイジャーは1977年に打ち上げられ、38年経った現在も稼働中だ。しかし、NASAでボイジャー計画に携わったエンジニアはすべて退職してしまい、ボイジャーとの通信システムをメンテナンスするための人員が不足しているという(Register、Popular Mechanics)。 ボイジャーと地球を結ぶ通信システムは2020年代まで稼動が続けられる予定だそうだが、これらの技術は1970年代の技術が使われており、そのメンテナンスにはFortranやアセンブリ言語のスキルが必要だという。 また、年月が経過したことでボイジャーの仕様やシステムに関するノウハウや知識が失われてしまいつつあるそうで、システムの維持は容易ではなさそうだ。

  • メートル法への移行を提案する米大統領候補 | スラド サイエンス

    では、国際単位系(SI)等の、法律によって使用が認められた計量単位以外を、取引又は証明への使用することは犯罪です(罰則有り)。また、目盛などに使用が認められた計量単位以外が記載(併記を含む)された計量器などを販売、又は販売の目的で陳列することも犯罪です(罰則有り)。 例えば、「インチ」を目盛などに記載したメジャーや「ポンド」を目盛などに記載した計量器などを販売、又は販売の目的で陳列することは、計量法第9条 [e-gov.go.jp]によって固く禁止されています。違反した場合、50万円以下の罰金に処せられます。気軽な気持ちで違法な「メジャー」などをネットで販売してしまう愚か者 [venustap.jp]も居るようですが、逮捕されて有罪判決を受けるかもしれないので気をつけて下さい。 ちなみに、グレーゾーンが色々ありまして、不動産の契約書に、「○○坪」などと表記することは明確な犯罪で、不動産

  • 「希ガス」という表記は今後「貴ガス」になる? | スラド サイエンス

    ヘリウムやネオン、アルゴンと言った18族元素は「希ガス」と呼ばれている。英語では「rare gas」となるが、この呼称はかつてこれらのガスを抽出するのが困難だったなごりだ。しかし、実際にはそれほど稀な存在ではない。そのため、英語では「noble gas」と呼ばれるようになっている。これを受けて、高校の化学の教科書でもこれらを「貴ガス」と呼ぶものが登場しているらしい(Togetterまとめ、河合塾による新課程研究会レポート:11ページ目に解説がある)。 ということで、現代では「希ガス」を「貴ガス」と書いても誤りではないようだ。

  • 薬剤耐性菌が野生動物にも広がる | スラド サイエンス

    米国では年間200万人以上が薬剤耐性菌による感染症にかかっているが、野生動物の間にも薬剤耐性菌が広がっているそうだ(論文アブストラクト、 Scientific Americanの記事、 Motherboardの記事、 家/.)。 研究者がマサチューセッツ、カンザス、ニューヨーク、カリフォルニアの4州でカラスの糞を調査したところ、カリフォルニアを除く3つの州で薬剤耐性菌が見つかったという。病院や畜産物の生産における抗生物質の乱用が薬剤耐性菌の原因とされているが、これにより野生動物にも薬剤耐性菌が広がっていることが確認できたとしている。カラスだけでなく、薬剤耐性菌はカモメやハエ、ガ、キツネ、カエル、サメ、クジラなどからも見つかっている。また、カリフォルニアとワシントンの沿岸で採取した砂と水のサンプルからも薬剤耐性菌が検出されたそうだ。こうした野生動物の持つ薬剤耐性菌が人間の健康に与える影響に

  • 情報が伝わらない人は必ず存在する | スラド サイエンス

    ネットワーク理論研究者が、インターネットを通じた情報伝達のシミュレーションにより、どのように情報が伝わっていくかを調べたそうだ。その結果、どのような場合でも「情報が伝わらない個人やクラスタ(集団)が存在する」ことが発見できたという(家/.、The Physics arXiv Blog)。 シミュレーションでは、感染病の拡散と同様のモデルを使用したそうなのだが、感染病の拡散では病原菌を保持している人に接触した人は全て病気に感染するいっぽう、情報の拡散では接触した相手全員に情報を伝えるのが困難である。その結果、情報が伝達されない人や集団が現れる模様だ。研究ではこれを「dark corner」と呼んでいる。どのようにすればdark cornerに情報を伝えられるのか、またどうやってこのdark cornerが形成されるかなどは今後興味深い研究テーマとなりそうである。

  • 放射性トリチウムは薄めて海に流すべき? | スラド サイエンス

    福島第一原発の事故により大量の汚染水が発生しており、その処理についてどうすべきかの議論が進められている。汚染水に含まれているセシウムやストロンチウムについては除去装置による集積が可能だが、トリチウム(三重水素)については、酸素と結合したトリチウム水は一般のH2Oとほぼ同じ性質を示すことから、分離が難しい。そのため、日原子力学会の東京電力福島第一原子力発電所事故に関する調査委員会はトリチウムについては安全基準値よりも大幅に薄めて海に放出すべき、という結論をまとめた(読売新聞、朝日新聞)。 トリチウム水は水とほぼ同じ振る舞いをすることから、生物内での濃縮はないとしている。元々トリチウム水は自然界に一定数存在しているものの、環境に与える影響は当にないのだろうか?

  • 「大学への数学」の研文書院が8月末で廃業 | スラド サイエンス

    「大学への数学」の研文書院が廃業のお知らせを掲載している。(研文書院、Internet Archive)。 /.J諸氏の中にもお世話になった人も多いだろう……と思ったら自分の知っているいわゆる雑誌の「大数」こと「大学への数学」は東京出版のもので、このたび廃業するのは「黒大数」と呼ばれるほうの研文書院とのこと。それでも/.J諸氏の中にはお世話になった人もいるのではないだろうか。

  • 結露が冷たい飲み物をぬるくする | スラド サイエンス

    きりっと冷えた飲み物がうれしい季節が近づいてきた。グラスなどの外側に付く水滴が冷たい飲み物に一層の清涼感を加えるが、その一方で飲み物がすぐにぬるくなってしまう原因なのだという(ワシントン大学のプレスリリース、 seattlepi.comの記事、 家/.)。 空気中の水分が凝縮して水滴となることで熱が発生する。この凝縮熱について、ワシントン大学の気候科学者らが浴室で温度と湿度の条件を変え、冷たい飲み物への影響を調べたそうだ。その結果、湿度が高い場合は乾燥している場合と比べて2倍近くぬるくなるスピードが速かったという。たとえば、ニューオリンズの典型的な夏の日には凝縮熱だけで5分間に摂氏3.3度以上温度が上がるそうだ。また、サウジアラビアのダーランで最も暑く湿度の高い日には、凝縮熱だけで5分間に摂氏0度付近から摂氏9度近くまで温度が上がるとのことだ。

  • 急増する「偽学術誌」 | スラド サイエンス

    最近「偽学術誌」なるものが急増しているそうだ (Motherboard の記事、The New York Times の記事、家 /. 記事より)。 昔は学術誌の数も現在よりは少なく、学術誌といえば「Nature」や「Science」といった権威あるものも多かった。学会なども開催しているようなこういった学術誌に掲載されている論文は査読も通っており、真っ当な研究であるとされていた。しかし新たな出版物を立ち上げるのが容易となった今日、「偽学術誌」なるものが雨後の筍のように出現しているという。これらの偽学術誌は掲載にあたり数十万円、またカンファレンスに参加するのに更に数十万円積む必要がある場合もあるそうだ。厄介なことにこの偽学術誌は著名な学術誌に名前をよく似せていることが多い。例えば今年開催された「Entomology-2013」というカンファレンスは昆虫学分野の権威ある学術誌「Entomol

    急増する「偽学術誌」 | スラド サイエンス
  • 頭に鳴り続けるメロディーを消す方法 | スラド サイエンス

    テレビなどでたまたま耳にした流行の歌がその後も脳内でループし続ける現象は誰しもが経験したことがあるだろう。イヤーワームとも呼ばれるこの現象を消し去る方法があるそうだ (Telegraph.co.uk の記事、家 /. 記事より) 。 ウエスタン・ワシントン大学の心理学者 Ira Hyman 博士によると、最も有効なのはアナグラムを解くことだそうだ。歩行や運転など意識せずに行えるものは認知機能をさほど活用しないため作業記憶に音楽が入り込む余地が大いにあるが、アナグラムを解くことで認知機能が使われ作業記憶から音楽を追い出すことができるとのこと。ここで重要なのが丁度良い難易度の問題を解くことであり、簡単すぎても難しすぎても音楽がまた鳴り始める隙が生まれてしまうとのこと。数独パズルも効果がみられたが難しすぎると効果が薄く、アナグラムの効果には及ばなかったという。 ちなみに耳に残るのは鼻歌で歌いや

  • 新たな最大素数が見つかる | スラド サイエンス

    今まで発見された中で最大の素数という「257,885,161-1」が見つかったそうだ。桁数を数えると 17,425,170 桁になるという (GIMPS のページ、家 /. 記事より)。 GIMPS (Great Internet Mersenne Prime Search) プロジェクトのボランティア達が 36 万 CPU を使い、最大で毎秒 150 兆回の演算を行って発見されたという。48 個目のメルセンヌ素数である。

  • レンズをなくすことで電子顕微鏡の限界を突破する新技術 | スラド サイエンス

    対物レンズを取っ払った形になりますが,他の集光用のレンズ系はありますので. あ,元論文はこれです. http://www.nature.com/ncomms/journal/v3/n3/full/ncomms1733.html [nature.com] オープンアクセスなので誰でも閲覧可. 原理としては,X線回折の仲間になります. 通常のX線回折では,物体に入射したX線(今回の場合は電子線)が各所で散乱されたり位相変調を受けたりします.そしてその散乱波が重ね合って干渉パターンを作るわけですが,これは物体のフーリエ変換に相当します.フーリエ変換はもう一度繰り返せば元の関数に戻りますから,この干渉パターンをそのまま逆フーリエ変換出来れば原理的には元の物体の形状が再生出来るわけですが,ここで検出器の限界が問題になります.つまり,干渉波の強度(振幅)は記録出来るのですが,位相が記録出来ないのです.

  • 米国の若い女性の間で「喉を鳴らすような話し方」が流行中 | スラド サイエンス

    米国の若い女性の間で最近「喉を鳴らす」話し方がよく聴かれるようになったそうだ(ScienceNOW、家/.)。 通称「vocal fry」と呼ばれるこの声音は、「声門音」と呼ばれるもの。これは4つある声区(ホイッスル、ファルセット、地声、ボーカルフライ)の中で最も低いものにあたり、喉を鳴らして出すような低音を指す(サンプル音声)。 ブリットニー・スピアーズなどポップアーティストらは低い音程を出すために、また「かっこよく」聴こえるようにとこれを歌に組み込んでいるというが、最近の研究で若い女性の話し言葉にもこの音がよく聴かれるようになったという。 18〜25歳の女性における声門音の流行を調べたという米ロングアイランド大学の研究(論文要旨)では、調査対象者の2/3以上の間で音読の際に声門音が確認され、特に分末に顕著に表れることが分かったという。また、今回の研究では発表されていないが、男性よりも

  • 読書の達人は脳の「視覚辞書」で言葉を認識 | スラド サイエンス

    読書スキルに長けている人は言葉を「読む」のではなく、言葉の形を記憶した「視覚辞書」を元に言葉を認識するため読むスピードが非常に速いそうだ (Georgetown University Medical Center のニュース、家 /. 記事より) 。 言葉の認識は視覚と音韻の双方から処理されているとする神経科学者らもいるそうだが、今回の研究ではこれが常ではないということが明かになったとのこと。言葉を認識する際の MRI 画像をみると、例えば「hair」と「hare」の 2 つの同音異義語は全く異なる領域のニューロンが活性化するという。言葉の認識に音韻も関わっているのであれば近い、もしくは同じニューロンが活性化すると考えられるが、実際には全く異なる言葉として処理されていることが分かる。 しかし最初から視覚のみで認識されるのではなく、初めて見る単語は時間をかけて発音し音とその単語を対にすると

    funaki_naoto
    funaki_naoto 2011/11/18
    「英語でも同じですよ。」
  • 経緯度原点と水準原点を変更 | スラド サイエンス

    さきの東日大震災により、日経緯度原点と日水準原点が移動していた模様(TBSニュース)。21日に測量法施行令の改正という形で告示される(測量法施行令の一部を改正する政令について)。 日経緯度原点が真東に276.7mm移動し、日水準原点が24mm沈下した。水準原点の移動は関東大震災以来、経緯度原点の移動ははじめてのことになる(測地系の変更は除く)。

  • 人間の言葉を教え合うオーストラリアの鳥たち | スラド サイエンス

    オウムや九官鳥などが人間の言葉をまねることはよく知られているが、人間の言葉を覚えた鳥から他の鳥に伝えられていくこともあるようだ(Australian Geographicの記事、家/.)。 オーストラリア博物館のSearch and Discover担当には、他に誰もいない自然の中で人の話し声を聞いたという報告が数多く寄せられているという。鳥たちは人間の話す言葉を直接まねるだけでなく、他の鳥の声をまねることもある。 そのため、ペットとして飼われていたcockatooなどのオウム類が逃げ出して野生の群れに混じると、群れの仲間たちに人の言葉が伝えられることもあるそうだ。よく聞かれるフレーズは「Hello, cockie(オウムちゃん、こんにちは)」だが、掲載できないような口汚い言葉を話す鳥たちもいるとのこと。 人間の言葉は親鳥から子鳥に伝えられることもあり、何代にもわたって受け継がれていくこ