「すべての自然法則は「これまでこうだった」と言っているにすぎない。そのことからどうして「これからもそうだ」といえるのか? これは極めて根源的な問題提起で、今のところ答えることができた人はいない。この問いを知った瞬間から興味を持った人はもちろん、問いの意味そのものがわからないと思った人も、本書は必読。」――永井均 [目次] 序 章 デイヴィッド・ヒュームと哲学する 哲学のやり方 ヒュームの人生 ヒュームの研究 本書の構成 第1章 感じることと考えることは何が違うのか?――印象と観念の区別 印象と観念 記憶と想像 知覚の断絶 異なる感じ 現実の現前 第2章 経験と思考はどのような関係にあるのか?――印象と観念の関係 単純と複雑 第一原理 青の欠けた色合い 印象と観念の類似性 印象と観念の因果性 観念の関係と事実の問題 第3章 何かが可能であるとはどういうことか?――思考と経験の可能性 思考可能