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ブックマーク / smallmagic.exblog.jp (4)

  • いーはとーゔの新曲配信に寄せて 〜On The Road Again〜 | small town talk

    黴臭いシートのワゴンを運転しているのは森飛鳥くんだろうか。菊地芳将くんはとなりの助手席、戸谷大輔くんは後部座席の真ん中、助手席の後ろに簗島瞬くん、運転席の後ろに中村弘樹くん。きっとこんな感じだろう。お、中村くんはスティックを持っているな。菊地くんは窓の外を眺めながら次にやりたいことをぼんやり考えている様子だ。 5人が目指す場所は南の街だという。メンフィスか、あるいはニューオーリンズか。僕も彼らと同じように想いを馳せながら配信リリースされたいーはとーゔの新曲「またあの道を」を聴いていると、そんな情景が浮かんできた。 いーはとーゔが初めて大阪でライヴをしたのが3年前の2019年11月。スチョリ&チョウ・ヒョンレ with PiCasとのツーマンライヴで、あの夜の会場の熱気とか演者の熱量も含めて歴史に残る一夜だった。いーはとーゔの演奏力に僕たちは度肝を抜かれ、なかでも特に素晴らしかったのが「また

    いーはとーゔの新曲配信に寄せて 〜On The Road Again〜 | small town talk
  • 僕たちのチェイン・ストーリー(中編) | small town talk

    機材や楽器のセッティングを終えたいーはとーゔのリハーサルが始まると、ベースの菊地芳将くんがそうつぶやいている。嘆いているともいえるかもしれない。ところがその言葉とは裏腹に、ステージから繰り出される音は安定している。かつグルーヴィーだった。先にリハーサルを終えたスチョリ、ヒョンレ、ガンホ、岩城、吉岡、谷口、僕も含めた7人は固まった。1曲終わると誰からともなく拍手が続いた。 ヒョンレはPAの萩野さんに伝えている。なんだこの愛情は。息子を思う父のようだ。ガンホは最前列の椅子に腰掛けたまま固まっている。微動だにしない。そもそも自分たちのリハーサルが終わると近くの居酒屋にでも行って開演まで飲むのがいつもの流れだけど、誰もムジカジャポニカから出て行こうとしない。

    僕たちのチェイン・ストーリー(中編) | small town talk
  • マイ・アンフォゲッタブル・ソングス 10 | small town talk

    2001年10月21日。ドリームズヴィルから全国リリースされたラリーパパ&カーネギーママのデビュー盤『グッド・タイムズ・アー・カミン』から約1ヶ月が経った頃だった。僕はアメリカ村にあるライヴハウス、アトランティクスにいた。彼らのライヴを初めて観た日として忘れられない。 現在も毎年開催されているFM802のライヴサーキット「ミナミホイール」に出演し、アトランティクスのトリを務めた。この年が初出演だった。ここはスタンディングで200人は入るだろうか。超満員だった。ブーツカットジーンズにネルシャツ、ウエスタンシャツ、ニット帽にテンガロンハット。アメリカンな出で立ちでアメリカンルーツロックに根ざした音を出す。デビュー盤には未収録だった「どこへ行こう」「道々」なども披露した。ザ・バンドの「オールド・ディキシー・ダウン」にオリジナルの日語詞を乗せた「夏の夜の出来事」も歌った。パフォーマンスは正直言っ

    マイ・アンフォゲッタブル・ソングス 10 | small town talk
  • マイ・アンフォゲッタブル・ソングス 9 | small town talk

    2001年の春頃、僕はドリームズヴィル・レコードに連絡を取ることにした。担当しているラジオ番組でドリームズヴィルからリリースされる作品を紹介したいので、サンプルCDを送っていただけませんか?というお願いをするために。レーベル代表の小川雅己さんとメールじゃなくて直接電話で話したと思う。物腰の柔らかい小川さんの話し方は、緊張していた僕の気持ちをほぐしてくれた。そして「そういうことならぜひ」と快諾いただき、定期的にサンプルCDが送られてくるようになった。 ドリームズヴィルから届くサンプルCDはいつも茶色のペーパースリーヴに入っていた。同封された紙資料にはリリースされる作品の詳細が記されている。聴きながらそれを読み、選曲をして、原稿を書く。あるいは先入観をなくすために、場合によっては聴き終わってから資料を読むこともあった。

    マイ・アンフォゲッタブル・ソングス 9 | small town talk
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