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ブックマーク / www.aist.go.jp (10)

  • 第37回 マグニチュード8!房総半島沖で「未知の巨大地震」が見つかった

    2022年3月25日掲載 取材・文 中川 隆夫, ブルーバックス編集部 1000年前の巨大津波 日列島近海の海溝を震源とする「海溝型地震」のなかでは、南海トラフと千島列島沖が最も危ないといわれている。政府の地震調査研究推進部が発表した最新の長期評価によれば、南海トラフ地震が起こる確率は今後40年間で90%だ。 このような地震の発生確率は、どのようにして計算されているのだろうか? 当該地域で過去に起きた地震の履歴を調査し、巨大地震の発生サイクルを割り出す。なにごとも、過去を知らなければ未来はわからない。難しいのは、いかに巨大地震といえども、数百年前となると確かな記録が残っていないということだ。 しかし、「記録が残っていない=地震がなかった」では、もちろんない。 2021年、千葉県東部の九十九里浜で、約1000年前に巨大津波を引き起こした地震が発生していたとする論文が報告された。 歴史記録

    第37回 マグニチュード8!房総半島沖で「未知の巨大地震」が見つかった
  • マイナス269 ℃で使える量子コンピュータ用読み出し回路の開発

    産総研マガジンは、企業、大学、研究機関などの皆さまと産総研をつなぎ、 時代を切り拓く先端情報を紹介するコミュニケーション・マガジンです。 近年、量子コンピュータの開発競争が激しくなっている。中でも、量子化学計算や量子機械学習を得意とする「汎用量子コンピュータ」は、材料開発や人工知能、金融分野への応用の期待が高く、世界中の企業や大学・研究機関が力を入れて開発に取り組んでいる。そのような中、日の研究機関が集まって立ち上げたオールジャパンの研究プロジェクトは、これまでに培った半導体集積回路開発の技術と経験を生かして、世界基準の汎用量子コンピュータの実現に向かって歩みを進めている。この開発の中で、欠かせない技術の一つが、「誤り訂正技術」だ。従来のコンピュータでも、使っている間にさまざまなノイズが入り、データに誤りが生じるため、それを訂正するためのさまざまな工夫が凝らされている。よりノイズに弱いと

    マイナス269 ℃で使える量子コンピュータ用読み出し回路の開発
  • 産総研:紀伊半島南部の橋杭岩(はしぐいいわ)周辺で巨大津波の証拠を発見

    発表・掲載日:2022/09/12 紀伊半島南部の橋杭岩(はしぐいいわ)周辺で巨大津波の証拠を発見 -巨礫の移動から南海トラフ沿いの1707年宝永地震津波よりも大きな津波が来襲したことを解明- ポイント 橋杭岩周辺に散らばる巨礫は過去の巨大津波の証拠 歴史上最大の1707年宝永地震による津波を超える規模の津波が存在したと推定 南海トラフ沿いの巨大地震津波の定量的な解析に貢献 国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)活断層・火山研究部門 海溝型地震履歴研究グループ 行谷 佑一 主任研究員および地質調査総合センター 連携推進室 国内連携グループ 宍倉 正展 グループ長と、法政大学 文学部 前杢 英明 教授、株式会社環境地質 越後 智雄 東京支店長による研究チームは、和歌山県串町にある名勝橋杭岩の周辺の地質痕跡から、南海トラフ沿いで過去最大とも呼ばれる1707年宝永地震の津

  • 産総研:量子計算機のハードウェアとアルゴリズムのエラーを抑制できる手法を開発

    発表・掲載日:2022/07/06 量子計算機のハードウェアとアルゴリズムのエラーを抑制できる手法を開発 -演算を高精度化する一般的な枠組みを提唱- 発表のポイント 量子計算機(注1)を用いた量子多体計算(注2)のエラーを効率的に除去する手法を開発した。 低精度の量子状態同士に量子もつれ(注3)を導入することで演算を高精度化する一般的枠組みを提唱した。 研究成果は、量子情報技術の発展に貢献するだけでなく、量子多体現象を深く理解する上でも大きな役割を果たすものと期待される。 東京大学大学院工学系研究科の吉岡信行 助教、NTTコンピュータ&データサイエンス研究所の徳永裕己 特別研究員、鈴木泰成 研究員、遠藤傑 研究員、産業技術総合研究所の松崎雄一郎 主任研究員、大阪大学量子情報・量子生命研究センターの箱嶋秀昭 特任助教(常勤)は、量子計算機による量子多体計算アルゴリズムに伴う起源不明のエラー

  • 産総研:トンボは異なる光環境ごとに光センサーを使い分けている

    色覚に関わるオプシン遺伝子の数がトンボでは並外れて多いことを発見 トンボは水中と陸上、上空と地表の認識に異なる色覚遺伝子セットを使用 異なる光環境に適合した光センサーの開発にヒントを与える新知見 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)生物プロセス研究部門【研究部門長 田村 具博】生物共生進化機構研究グループ 二橋 亮 主任研究員、深津 武馬 首席研究員(兼)研究グループ長らと、東京農業大学【学長 髙野 克己】(以下「東京農大」という)応用生物科学部 矢嶋 俊介 教授、生物資源ゲノム解析センター 川原(三木) 玲香 博士研究員、国立大学法人 総合研究大学院大学【学長 岡田 泰伸】(以下「総研大」という)先導科学研究科 蟻川 謙太郎 教授、木下 充代 講師らは共同で、トンボの色覚に関わる光センサーを作り出すオプシン遺伝子が著しく多様であることを発見した。

  • 産総研:光子一つが見える「光子顕微鏡」を世界で初めて開発

    光子を1個ずつ観測でき、その波長もわかる超高感度顕微鏡を開発 従来の光学顕微鏡で観測できない極微弱光でカラー画像の撮影に世界で初めて成功 生体細胞の発光観察や微量化学物質の蛍光分析など、医療・バイオ、半導体分野での利用に期待 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という) 物理計測標準研究部門【研究部門長 中村 安宏】 量子光計測研究グループ 福田 大治 研究グループ長、丹羽 一樹 主任研究員は、従来の光学顕微鏡では観測できない極めて弱い光でも、明瞭なカラー画像を観察できる「光子顕微鏡」を世界で初めて開発した。 通常、試料をカラー観測する際には、白黒画像しか得られない電子顕微鏡ではなく、光学顕微鏡が用いられる。光学顕微鏡は、試料からの光をレンズで集光してCMOSカメラなどの光検出器で観察する。しかし、試料からの光が極めて弱くて光検出器の検出限界を下回ると

  • 産総研:超微細回路を簡便・高速・大面積に印刷できる新原理の印刷技術を開発

    銀ナノインクを表面コーティングするだけで線幅0.8マイクロメートルの超微細回路を印刷 紫外光の照射によりパターニングした反応性表面上で銀ナノ粒子が自己融着する現象を利用 フレキシブルなタッチセンサーによりプリンテッドエレクトロニクスの製品化を先導へ 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)フレキシブルエレクトロニクス研究センター【研究センター長 鎌田 俊英】 山田 寿一 主任研究員(現:窒化物半導体先進デバイスオープンイノベーションラボラトリ ラボ研究主幹)、長谷川 達生 総括研究主幹(兼)国立大学法人 東京大学大学院工学系研究科 教授らは、国立大学法人 東京大学【総長 五神 真】、国立大学法人 山形大学【学長 小山 清人】(以下「山形大学」という)、田中貴金属工業株式会社【社長 田苗 明】(以下「田中貴金属」という)と共同で、紫外光照射でパターニ

  • 産総研:ウェブ上の音楽コンテンツの関係性を可視化する音楽視聴支援システム

    発表・掲載日:2013/08/27 ウェブ上の音楽コンテンツの関係性を可視化する音楽視聴支援システム -誰でも利用できる音楽視聴支援サービス「Songrium」を一般公開- ポイント 動画共有サービス上の音楽動画60万件の関係性を明らかにする音楽視聴支援サービスを公開 オリジナル楽曲とそれに触発されて生まれた派生作品群との関係性を自動抽出して可視化 オリジナル楽曲間の関係性を「矢印タグ」として誰でも任意に追加でき、音楽発見に活用可能 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)情報技術研究部門【研究部門長 伊藤 智】後藤 真孝 首席研究員、メディアインタラクション研究グループ 濱崎 雅弘 主任研究員、中野 倫靖 主任研究員らは、動画共有サービス上に無数にある音楽コンテンツやコンテンツ相互の関係性を可視化し、ユーザーが関係性を意識した音楽鑑賞ができる多機能な

  • 産総研:日本の放射線計測の信頼性について

    の放射線計測の信頼性に関するお問い合わせへの対応窓口を設置いたしました。 お問い合わせフォーム 電話によるお問い合わせ     029-860-5470 (受付時間 9:00〜17:00) (電話でのお問い合わせの際は、お名前とご所属、連絡先を確認させていただきます。) ※日の放射線計測の信頼性に関し、産総研や各種機関の取り組みや、良くあるご質問への回答をまとめたウェッブサイトを準備しています。 4月18日(月)に公開の予定です。

  • 産総研:昆虫による植物組織の修復・再生現象の発見

    発表・掲載日:2009/02/25 昆虫による植物組織の修復・再生現象の発見 -植物の傷を自己犠牲的に自分の体液で塞ぎ、口針で癒す兵隊アブラムシ- ポイント 兵隊アブラムシが植物の傷を自身の体液凝固を利用して塞ぐのみならず、口針で再生を促す。 動物が植物の創傷を治癒するという前代未聞の現象。 植物の成長や育成の制御に応用できる新たな展開を期待。 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)生物機能工学研究部門【研究部門長 巌倉 正寛】生物共生相互作用研究グループ 沓掛 磨也子 研究員、深津 武馬 研究グループ長らは、ミツバチやアリなどのように社会性を有する“社会性アブラムシ”において、兵隊アブラムシが自己犠牲的に多量の体液を放出し、その固化によって植物組織の傷を塞ぐのみならず、塞いだ傷の周りに兵隊アブラムシが集結して植物組織を口針で刺激することで、その再生

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