誘う言葉、しむける言葉…… 「わざ」の伝承を支える「ことば」に迫る。 ▼学習者が指導者から学ぶべきものとは何か? それはどのような言葉で促されるのか? という問題に焦点をあて、学習者の認知プロセスを明らかにする。 ▼古典芸能、スポーツなどの第一線で活躍する指導者や実践者のインタビューを通じて、それぞれの現場で「わざ言語」が作用する構造を解明していく。 ▼本書の目次を見る あとがき 北村勝朗 (東北大学大学院教育情報学研究部教授) 本書は,わざ研究の先駆者である生田を中心とし,わざの伝承に関心をよせる7名の研究者が,それぞれの専門領域から「わざ言語」という切り口によって執筆した,新たな学びを問うものである。 「はじめに」の中で生田が示しているように,本書は前半を理論編としてそれぞれの研究者の視点から「わざ言語」の意義を論じ,後半は実践編として伝統芸能,スポーツ,看護の領域のわざ実践者との対談
詩とメルヘン、いちご新聞、リリカ、サンリオSF文庫、映画…… 数々の出版物と〈ギフト〉を世に送り出した、1960年代から1980代までのサンリオの多彩な文化事業に迫る *:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚ サンリオ創業者の辻信太郎と、詩人のやなせたかしが出会い、抒情とヒューマニズムの夢をのせた出版事業が走り出す。「かわいい」キャラクター事業のかたわら、数々の出版物を世に送り出した新興企業は、他に類のない多彩な文化事業展開をみせ、多くのファンを獲得していった。 大量消費時代に先駆けた1960年代から1980年代までのサンリオ出版を、「女性文化」や出版史のなかに位置づける初めての試み。 ★小手鞠るい氏、小池昌代氏、永田萠氏、元『いちご新聞』編集長・高桑秀樹氏の関係者説話も収録 ★カラー口絵、
■『読売新聞』 2023年7月2日(12面・文化面/本よみうり堂)に書評が掲載されました。評者は、金子拓氏(歴史学者・東京大学教授)です。本文はこちら ■『朝日新聞』 2023年6月17日「著者に会いたい」(17面・読書面)にて紹介されました。本文はこちら ■『毎日新聞』2023年5月13日(15面・読書面/今週の本棚)に書評が掲載されました。評者は、鹿島茂氏(仏文学者)です。本文はこちら(鹿島氏ご自身が運営するサイトに掲載) ■『週刊読書人』 2023年7月28日号(第3499号)【特集】〈2023年上半期の収穫から〉(4面)にて、植村八潮氏(専修大学教授・出版学)に挙げていただきました。 ■『図書新聞』 2023年7月8日(第3598号)(5面)に書評が掲載されました。評者は、米田綱路氏(『図書新聞』編集者)です。 ■『週刊読書人』2023年6月23日(6面)に書評が掲載されました。評
舞台の景色を描いてその意味を検証する 歌舞伎の世界に現代にも通じる「人間」を発見し、先人からの型を身体化すると同時に、現代的な意味を付与した吉右衛門。近代から現代へと歌舞伎の歴史的な転換を体現したその芸を後世に伝える。 歌舞伎の世界に現代にも通じる「人間」を発見し、先人からの型を身体化すると同時に、現代的な意味を付与した吉右衛門。近代から現代へと歌舞伎の歴史的な転換を体現した。細部にこそ神が宿る吉右衛門の舞台の景色を描いて、その芸を後世に伝える。 『読書アンケート 2023――識者が選んだ、この一年の本』(みすず書房、2024)p.60に掲載されました。選者は、草光俊雄氏(イギリス史)です。 『山形新聞』 2023年11月26日(8面・読書面)に書評が掲載されました。評者は小玉祥子氏(演劇ジャーナリスト)です。 『静岡新聞』 2023年10月22日(22面・読書面)に書評が掲載されました。
『ピーナッツ』に込められた政治的メッセージとは!? 「スヌーピー」で知られる漫画『ピーナッツ』は、冷戦期のアメリカ社会とどう向き合ったのか。そこに作者チャールズ・M・シュルツが込めたメッセージとは。コミック、ファンレター、未公開資料などから探る、戦後アメリカのすがた。 20世紀を代表するキャラクターの一つ、「スヌーピー」を生み出した漫画『ピーナッツ』。無邪気でかわいらしい登場人物たちとは対照的に、そこに込められていたのは冷戦期のアメリカ社会が直面する現実に対するきわめて政治的なメッセージだった──。 半世紀にわたって連載されたコミックはもちろん、各種世論調査や新聞・雑誌記事、キャラクターが利用された広告・パンフレット、さらには作者チャールズ・M・シュルツに寄せられたファンレターに至るまで精緻に分析。ピーナッツ・ギャングの目を通して見るもう一つの戦後アメリカ史。 『岐阜新聞』 2023年10
宇宙としてのブックデザイン 戦後日本のグラフィックデザインを牽引したデザイナー、杉浦康平。 彼は写植という新たな技術といかに向きあい、 日本語のデザインといかに格闘したのか。 杉浦康平が日本語のレイアウトやブックデザインに与えた決定的な影響を明らかにする。 『読書アンケート 2023――識者が選んだ、この一年の本』(みすず書房、2024)p.81に掲載されました。選者は、阿部公彦氏(英文学)です。 『毎日新聞』 2023年12月16日「今週の本棚」「2023この3冊(上)」(14面・読書面)にて鹿島茂氏(仏文学者)に選んでいただきました。 『週刊読書人』 2023年12月15日号(第3519号)アンケート特集「2023年の収穫」(3面)にて、柴野京子氏(上智大学教授・メディア論)の印象に残った3点に選んでいただきました。 序 章――ある解体 第1章――杉浦デザインの誕生と写植の革命(195
日本と朝鮮を結びつけた「出版」という知識の源泉―― 朝鮮最大の知識人・崔南善の活動を中心に、近代朝鮮の思想・文化・運動を形作った「出版」の歴史を明らかにする。 本書は、近代朝鮮の出版文化の形成過程を、同時代の日本の出版界との関係を通して実証的に解明する。 1919年3月に植民地期朝鮮最大の民衆運動である三・一独立運動が起こると、朝鮮総督府は武断政治から文化政治へと統治政策を切り替えた。それによって1920年代には『開闢』をはじめとする雑誌が続々と刊行され、今日まで継続している『東亜日報』や『朝鮮日報』といった朝鮮人経営の民間新聞も創刊された。 1920年代に開花する出版文化の基礎を築いたのが、三・一独立運動の独立宣言書の起草で知られる崔南善が興した出版社・新文館である。新文館は、1908年に漢城(現・ソウル)に設立された朝鮮初の本格的な出版社であり、朝鮮「初の近代雑誌」と称される『少年』や
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く